デスゲーム ~処刑監獄~(BG)

 2012年 スウェーデン

 1時間34分(スタッフロール込み)


 監督 アレックス・オーウェル

 出演 ヴァレンタイン・ガネフ

     アレクサンドラ・スターデン

     ヴィクター・マクガイア


 視聴 字幕版

 タグ #ホラー #B級 #撮影クルー #音響ヨシ! #デスゲーム要素は無いです


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 一言紹介

「この刑務所跡、何かいる……!? TVリアリティショーの途中で殺戮が始まるシチュエーションホラー!」


 今回、ご紹介するのは『デスゲーム ~処刑監獄~』です。


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~あらすじ~


 とある刑務所跡で与えられる試練を突破すれば賞金2万ドル(日本円にして二百万円ちょい)と言うTVリアリティショーに出演させられるために集められた若者たちと番組撮影クルー。

 若者たちは撮影班が仕掛けたホラー演出をくぐり抜けながら試練を突破していくが、どうもこの刑務所には恐ろしい別の誰かの気配が……!

 この刑務所跡は、かつて恐ろしい出来事があった曰く付きの刑務所だったらしく、少しづつ通信機が突然通じなくなったり、撮影用のカメラが壊れたりとトラブルが発生。そして徐々に姿を現し始めた怪異によって、血が流れて……


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 感想


 はい。残念ながら、あらすじの通り、デスゲーム要素は無いです。(なんてこった。タイトルぇ……)


 とと、気を取り直して感想です。

 始めに言いたいのはこの映画、ヘッドホン推奨。

 BGM等、音響がホントに気持ち悪い(褒め)です。

 撮影班が用意した演出――と劇中で描写がありましたが、暗い道を恐る恐る進む登場人物のバックグラウンドで人が蠢き合った呻き声の音だとか、歓声や悲鳴と共に不協和音が流れる等、視覚以上に聴覚で怖がらせてきますので、是非。


 さて、TVリアリティショーに出演するために集められた若者ですが、割とキャラが立っています。

 序盤にお漏らししてしまう真面目そうな男。

 超頭脳を持つ才女に長身の優しいタフガイ。

 不良っぽい女の子と、ハンサムなその兄貴。

 ベジタリアンな美女に、オシャレなゲイ。


 メインの撮影クルーには、キャリアバリバリウーマンのプロデューサーに、プレイボーイな責任者。

 機材を操作するのは楽観的な太っちょと中肉中背の仲良しコンビに、もじゃもじゃヘアーの不健康そうな男と言った感じです。


 感想ですが、まず開幕の若者の集められ方が過激過ぎて焦りました。

 あんなの、お漏らししちゃっても仕方ないぜ……!()


 刑務所跡にある恐ろしい歴史も、序盤から明らかになる上に、追加情報でどんどん不穏になってくのも良い演出です。

 怪異も不気味で良かった。

 ただ、個人的にはラストがちょっと……と言う感じです。


 と言うのもオチの手前のあのシーン。


 考えればものすごい矛盾点がいくつもあった(分かりやすいのはガス室の演出と、最後に出て来たメンバー)ので、本当にこれが真相なの? と思いきや、まさに予想通りの展開で、うわぁぁぁぁ! とドキドキしてしまいましたが、スタッフロールが流れた瞬間、物足りなさを感じてしまいました。


 こ、これで終わり? なんて。


 むしろここから続けて、最後まで登場人物たちを追い詰めて行くような展開が欲しかったのは、ちょっと欲張りかな?

(最後に割とあっさりめ、かつ唐突感を感じてしまうラストだったのは、非常にもったいない気がします)


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 総評


 おすすめ度     ★★★★★★★☆☆☆

 音響怖い度     ★★★★★★★★★☆

 オチの物足りなさ度 ★★★★★★★★★☆


 目が覚めてしまった明け方の3時、一人でヘッドホンをつけて視聴した私は十分楽しめました。

 最後のラストからもう少し続いてたら、と、ちょっと残念感が残りましたが、個人的には面白かったです。

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