『小さなお話し』 その108
やましん(テンパー)
『どこに止まるか?』
心臓に、玉を入れる
これが、回り続ける限り、生きるのだ。
はやくも、63年、回り続けた。
いつ、おわったって、問題はない。
社会のどこにも、影響は出ない。
なにも、ない。
気にもされない。
わだいにもならないだろう。
いや、それは、伝えられることもないだろう。
しかし、モーツァルトは、走る。
イ長調の協奏曲、K.488
これは、話が変わってくる。
激しい、うつうつ、であっても、遠慮なく、立ち入ってくるんだから。
深く、哀しい音楽が、ぼくを、助けようと、する。
なぜ。助けようとするの?
それはね、社会の、バランスのためなんだ。
それだけなんだ。
バランスが崩れたら、飛行機は落ちる。
だから、そのために、生きている。
ただ、やつらは、たまに、心臓にいたずらをする。
なかなかできることではないけれど、最後の音の置き方は、もう、考えておきたまえ。
いま、やってくるかもしれないから。
闘うのか?
君の爆弾は、小さい。
しかし、確かに、君には、良い面がある。
徹底した、第三者の視点だ。
いやあ、間に合わないですよ。
も、おしまいだからね。
🌸
、
『小さなお話し』 その108 やましん(テンパー) @yamashin-2
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