オールコート
こたろー
第1話 「背おっきいね」
「お前って本当にでかいだけだよな。」
何回言われたか忘れるくらい言われ続けました・・・
今年の春で僕は中学一年
身長180cm 体重58kg
目立つのは嫌いだったが、デカいだけで目立ってしまう・・・
入学して間もない頃
「コータローおはよぉ〜。」
「あっ!けんちゃんおはよぉ〜。」
(コイツは幼馴染の池内賢。イケメン、スポーツ万能、かなりの天然キャラで昔っからみんなの人気者だ。)
「コータローは部活決めたか?。」
「ん〜。まだ悩んでる。」
「まぁ〜コータローなら色々な部活から引っ張りだこだろ!。」
「俺、マンガオタクだから漫研とか美術部に入ろぉ〜かなぁ〜って。それか吹奏楽部。」
「中学に漫研なんてねぇ〜だろ!。それより運動はやらねぇ〜のか?。」
「俺が運動音痴なのしってんじゃん!それに比べてマンガは最高だよ。妄想とか夢を全部叶えてくれるし。」
「そっか!。もったいねぇ〜けどな。」
「けんちゃんは何部にはいるの?。」
「俺は決まってんだろ!。」
「まぁ〜そうだよね!。」
「俺は・・・安西先生バスケがしたい部!」
「あきらめたら・・・。」
「そこで終了だよ。」
テケテケテーンテーン〜。(WANDSの世界が終わるまでは)を2人で大熱唱。
これは2人のテーマソングになっていてマンガオタクの僕と、スポーツマンけんちゃん唯一の共通話題なのだ
その日の放課後
キーンコーンカーンコーン♫
「さぁ〜て、そろそろ真剣に部活の見学にでも行ってみるかぁ〜。」
教室を出ようとした時
ドンっ!!ボフッ!!
「うっ!!」
「きゃっ!!。」
誰かとぶつかったのは分かった。
「ごめん!大丈夫?」
とっさに僕は誤った。
「いててててぇ〜。」
女の子は眉間とおでこの辺りを手で擦りながら少し痛そうにしていた。
身長は僕の胸元位しかない小さくて華奢な可愛らしい女の子だった。
「大丈夫?。」
「あっ!!へいきへいき!!こっちこそごめん。」
女の子はそう言うと僕の事を見上げて一言
「背おっきいね。」
と言った。よりによって僕が1番気にしている事を初対面にもかかわらずあっさり言ってのけた。
一瞬可愛らしい女の子に見惚れてしまったが
「大丈夫そうなら良かった。」
背おっきいね!と言う女の子の言葉は完全にスルーしてしまった
そして僕はその場を後にした。
それから1時間くらい部活をいくつか回ってみた。
そして帰宅途中、
「世界が終わるまでは〜〜〜離れるぅう事はなぁ〜〜い そ〜おねが〜あっていたぁ〜幾千の夜を・・・」
小声でテーマソングを歌いながら陽気に歩いていると険しい顔をした運動部の女子達が正面から走って来た
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