妖峰戦記‐宝永の乱‐【列伝・天の書】

駿河国（九鬼家）

　侵蝕により荒廃した地に、亡霊のように居座る小さな勢力。その正体は、かつて海賊大名として名を馳せた九鬼家の残党だった。今、幕府の支援を受け、旧領志摩奪還に向けて動き出す――

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【九鬼（くき）影虎（かげとら）】

　～故郷想う海賊大名の後継者――海より深きその執念～

　年齢：？歳

‐概要

　九鬼家現当主。影狼の実の父である。殲鬼隊の任期中に朝廷が挙兵。時を同じくして志摩の本家が滅ぼされ、影虎は帰る場所を失った。その後、幕府直轄領の駿河国を与えられ、幕府が滅ぶとそのまま独立した。旧九鬼家時代からの配下は、ほんの僅かしか残っていない様子。影狼を鴉天狗に預けたのには、どんな訳があったのか――

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【喜利（きり）万次郎（まんじろう）】

　～九鬼より遣わされし異人風の侍～

　年齢：33歳

　身長：180cm

　特徴：波打った栗色の髪、彫りが深い

　性格：従順、冷静沈着

‐概要

　九鬼家を代表して影狼を迎えに来た男。初対面で柳斎が信頼するほどに落ち着きのある人物。笹暮と面識があったことから、殲鬼隊で活動していたものと思われる。