幕府勢力

東国同盟

 皇国に対抗すべく集いし十一国の志士。幕府を継ぎ武士の世を築かん!


<近藤隆介/高見遊山/笹暮友晴/松平兼定/竹中喜兵衛/仁科基次/※来方響→妖派/※梅崎勝正→妖派>


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近藤こんどう隆介りゅうすけ隼人はやと

 ~隻眼で見据えるは天下掌握の野望――神をも恐れぬ乱世の梟雄!~


 年齢:52歳

 身長:180cm

 特徴:隻眼、白髪

 性格:野心家、横暴

 趣味:温泉地巡り


‐概要

 幕府滅亡後、将軍に代わって実権を握ったのはやはりこの男。殲鬼隊一番隊隊長としての圧倒的な実績と威信は、幕臣を束ねるには十分過ぎるものだった。しかし力でのし上がってきたがゆえなのか、近藤は力なき者に対して一切の慈悲を持たない。天下掌握の野望のためならば、役に立たぬ者はなんの躊躇いもなく切り捨てる、残忍な心の持ち主でもあるのだ。


‐能力評価

 戦闘能力[不明]

 使用武具[太刀]


 毒酒で痺れさせていたとはいえ、三大妖怪に数えられる酒吞童子に一切の反撃を許さなかった。その大きな頭を一刀で両断した剣撃、斬られるまで気付かないほどの居合術は圧巻!


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高見たかみ遊山ゆさん

 ~人心を巧みに操る風流の術士――謀られたことすら気付くは難し~


 年齢:37歳

 身長:182cm

 特徴:美豆良髪、烏帽子

 性格:風流、策略家

 趣味:遊歴


‐概要

 盟主近藤が、今日まで諸大名と衝突を起こさずにいられたのは、高見の補佐があったからこそだ。気に食わぬ者に威圧的な態度を取る近藤も、高見の一言があればあっさりと矛を収める。それは高見が近藤にとってなくてはならない存在であることの表れであり、高見の器量の大きさを物語っている。その手並みは鮮やかで、東国同盟の会合では誰にも、本人にすら気付かれることなく、影狼の窮地を救ってみせた。癖のある性格で真意は読めず、信用していいのかすら迷うところだが、敵に回してはいけない人物であることは間違いない。妖派とは別で侵蝕調査をしていたヒューゴの雇い主でもあり、まだまだ謎の多い人物だ。


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笹暮ささくれ友晴ともはる

 ~悔恨とともに封ぜられし隼の剣――仁義がために再び光を放つ!~


 年齢:26歳

 身長:175cm

 特徴:浪人銀杏、口周りの無精髭

 性格:律儀、繊細

 趣味:読書


‐概要

 殲鬼隊二番隊隊長――竜眼のもとで修練を積み、歴代最年少で殲鬼隊入隊を果たした笹暮。彼の殲鬼隊における一番の功績は、侵蝕人と化した師竜眼の抹殺であった。過酷な任務を成し遂げた笹暮には多くの称賛と報酬が贈られたが、胸に残るのは悔恨の念ばかりだった。間もなく笹暮は殲鬼隊を抜け、剣を手放したのだった。

 そんな中、思いがけずも笹暮はまた剣を取ることとなった。皮肉なことに、相手は多くの元殲鬼隊員を擁する鴉天狗。結局慣れない軍の指揮に苦しみ、惨敗を喫する。だが笹暮は逃げなかった。己の力不足で傷ついた仲間たちを見て彼が抱いたのは、強くなりたいという思いだった。仲間たちにも自分にも、二度と苦しい思いをさせないために――


‐能力評価

 戦闘能力[不明]

 使用武具[直刀]


 長いこと戦線から離れていたが、その剣技の冴えは衰えを見せない。ハヤブサの剣と呼ばれた神速の剣捌きで、襲い掛かった手練れの刺客たちを一瞬で返り討ちにした。間合いの外からでも斬撃が届いていることから見て、妖刀を使用しているものと思われる。


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松平まつだいら兼定かねさだ

 ~絶大な信頼と堅実な戦術で不敗を誇る、信濃の守護神!~


 年齢:33歳

 身長:181cm

 特徴:引き締った顔の男前

 性格:用心深い、情熱家

 趣味:兵法の研鑽


‐概要

 東国同盟一の人物は誰かと問われれば、皆口を揃えてこの男の名を挙げるだろう。将軍家の縁戚にあたる兼定は、朝廷が挙兵するとすぐさま軍備を固め、勢力の拡大を食い止めることに成功した。その戦術の要は、急峻な信濃の地形を利用した鉄壁の守りである。基本は最小の被害で敵を退け、敵が無理をして隙を見せれば、屈強な騎兵で果敢に攻め立てるのだ。こうして勝ちを重ねてきた兼定のもとには、主君とともにいくつもの合戦を戦い抜いてきた経験豊富な部下が揃っている。


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竹中たけなか喜兵衛きへえ

 ~敵を前にして足を止めるは武士の名折れ! 最速で戦場を駆け抜ける気鋭の若武者~


 年齢:22歳

 身長:172cm

 特徴:白い鉢巻

 性格:積極的、負けず嫌い

 趣味:乗馬


‐概要

 天下最強と言われる信濃騎兵の中でも、最も多くの一番槍をあげている喜兵衛。多くの者はそんな彼に対し、命知らずという印象を抱く。だが無闇やたらに敵に突っ込むだけの単純な男だったならば、喜兵衛はここまでの戦績を積み上げることはできなかったであろう。無謀な突撃で一番槍をあげても、死ねば次はないのだ。勇敢さに加えて、突撃すべきタイミングを見極める勘のよさと、引き際を間違えない冷静な判断力を備えているのが、喜兵衛の強さの秘密だ。


‐能力評価

 攻:★★★☆

 守:★★★

 技:★★★☆

 力:★★★

 速:★★★☆

 賢:★★★

 戦闘能力[3.0+]

 使用武具[槍]


 時代が時代ならば、喜兵衛も殲鬼隊員として活躍していたかもしれない。しかし馬術と槍術に長けた彼の真価が発揮されるのは、やはり人と人とが争う合戦だ。高速で駆ける馬の上から急所めがけて突き出される槍は脅威。なんとか防げたとしても、すでに喜兵衛は反撃の届かぬ所まで駆け抜け、次なる攻撃のために牙を研いでいる。


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仁科にしな基次もとつぐ

 ~いかなる時も泰然と――兼定の信頼厚き宿将~


 年齢:32歳

 身長:173cm

 特徴:濃いめの眉

 性格:温厚、気楽


‐概要

 信濃を留守にできない兼定に代わり、東国同盟の会合に出席するのが常となった基次。十一国の代表者の中で最も低い身分でありながら、少しも気後れする様子は見られなかった。四天王の笹暮に対して冗談を言うなど、すっかり溶け込んでいるようだ。対皇国の最前線の代表者という大役を任されたのもうなずける。

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