朝廷勢力

皇国

 勅命奉じていざ起たん! 王政復古を掲げる新政府


<大隈与一郎/柴田海八/小笠原長矩/高遠頼卿/皇帝・皇太后>


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大隈おおくま与一郎よいちろう

 ~思い描くは新しき国の形――帝に忠勤尽くす皇国最高指導者~


 年齢:34歳

 身長:181cm

 特徴:太い眉、細い目、丸刈り短髪

 性格:謹厳実直、勤勉

 趣味:勉学


‐概要

 皇帝の剣となって倒幕の兵を挙げ、宝永の乱を引き起こしたのがこの大隈与一郎である。大名という安泰な地位にありながら、なぜあえて朝廷に与したのか――その経緯は未だ明かされていない。しかし当時から朝廷勢力を信頼させるだけの資質があったことは確かだ。軍事大国プロセインと対等な立場で交渉できるのも、与一郎の存在が大きいのかもしれない。一方で、同じく皇国の建国に尽力したとされる海八との関係は、どこか冷めた印象だ……


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柴田しばた海八うみはち

 ~傑物か愚物か――日ノ本の行く末を傍観する謎の魔術師~


 年齢:38歳

 身長:180cm

 特徴:アーモンド型の目、一重瞼

 性格:残忍、好奇心旺盛、西洋かぶれ

 趣味:観戦(時々乱入)


‐概要

 怒りや悲しみの渦巻く戦乱も、この男にとっては単なる娯楽でしかないのか――外交、軍事と皇国の礎を築いておきながら、海八の関心は国の行く末には向けられていない。ただ人が必死に生きては散っていくその時、その瞬間を見届けることに面白味を感じているようだ。泰平の世が退屈だったから――そんな子供じみた理由で国を興したとでも言わんばかりである。


‐能力評価

 戦闘能力[不明]

 使用武具[???]


 奇兵の群れの中を単騎で突き抜けるほどの力を持つ。異界と現世を自在に行き来する妖術を用いて、敵の攻撃をすり抜ける、不意討ちをするといった戦い方をしていた。伊織からは剣の腕は大したことないと言われたが、時折見せる高速移動と超反応は脅威。侵蝕地域のない皇国で、どのようにして妖術を身に付けたのかは一切不明で、柘榴は人型の妖怪ではないかと推測している。


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小笠原おがさわら長矩ながのり

 ~その技もはや曲芸! 飛騨国一の弓取り~


 年齢:享年46歳

 身長:176cm

 特徴:強面、ごわごわした口髭

 性格:傲慢、短慮

 趣味:弓術の鍛練


‐概要

 軍制改革で装備が西洋銃に統一される中、ただ一人弓を使い続ける長矩。だがそれは単に武士の矜持によるものではない。弓術を極めた彼にとって、鉄砲は役に立たぬ玩具でしかないのだ。だが結局、乱戦の中で弓を失った長矩が最後に頼ったのは、西洋銃。悲しいことに、西洋銃の欠陥により長矩は命を落とすこととなった。


‐能力評価

 攻:★★★

 守:★★☆

 技:★★★☆

 力:★★★☆

 速:★★☆

 賢:★★☆

 戦闘能力[3.0]

 使用武具[弓]


 弓の威力、精度、連射速度は信濃騎兵を寄せ付けないほど。馬術の達人喜兵衛すらも、三本の矢を同時に放つ離れ業で撃退した。接近戦に持ち込まれても簡単には討ち取られない。


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高遠たかとお頼卿よりのり

 ~軍制改革で頭角現した若き将校~


 年齢:享年29歳

 身長:174cm

 特徴:基本すまし顔

 性格:出世欲が強い、楽観的


‐概要

 能力ある者ならば身分を問わずに積極採用する方針の軍制改革は、無名だった頼卿にとって絶好の出世のチャンスだった。貪欲に新しきを学ぶ姿勢は上層部から高く評価され、皇国陸軍の一連隊を任されるまでになった。栃波山の合戦でさらなる出世を狙うも、奇兵の強襲を受けて戦死する。


‐能力評価

 攻:★★☆

 守:★★☆

 技:★★☆

 力:★★★

 速:★★★

 賢:★★★☆

 戦闘能力[2.5]

 使用武具[西洋刀/ピストル]


 詰めは甘かったが、敵をおびき寄せるための大胆な陽動作戦を立案、実行した。伽羅倶利峠に追い詰められた際には、檄を飛ばして絶望する自軍を奮い立たせた。


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皇帝こうてい皇太后こうたいごう

 ~太古の昔より日ノ本に君臨する王の一族~


 遥か昔――鬼道と呼ばれる特別な力で諸侯をまとめ上げ、日ノ本の礎を築いた王がいた。その子孫はいつしか皇帝と呼ばれ、今日に至るまで日ノ本の正統な君主として崇められてきた。しかしやがて武士の時代が訪れ、皇帝一族は政治的権力を失っていった。倒幕の兵を挙げたのは、そうした現状を憂慮してのことなのか――

 現在の皇帝はまだ声変わりすら迎えていない幼い少年で、七年も前から奉仕し続ける与一郎には全幅の信頼を寄せている様子。皇太后は、日ノ本の民を愛するがゆえなのか、膠着状態を打破できない与一郎に厳しめの言葉を掛けていた。

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