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妖刀・武具一覧

※妖刀は[妖]、気を素にした術を使う刀は[仙]と表記する。

※妖力は邪気を引き寄せる力を表し、高いほど強力な術が使える傾向にある。詳細は用語解説。


【あ】

・[仙]海猫うみねこ

 透き通るような青白い刀身を持った小太刀。鍔はなく、鞘と柄は色あせた瑠璃色。妖刀として作られたようだが、見た目が美しすぎるために妖力が弱く、使いものにならないとされていた。鵺丸から幸成に譲り渡され、ようやく真価を発揮する。しかし幸成の死後、影狼の手に渡ってからは再び沈黙。柳斎によれば、邪気を素にして術を発動する妖刀と異なり、海猫は気を素にして術を発動するという。水系統の術を操る。また、斬りつけたものの邪気を消し去る特性も備えている。

・[妖]鬼提灯おにぢょうちん

 妖力:★★☆

 九玄が使用していた妖刀。刃幅が広く、柄には大きな赤い房が付いている。三つの鬼火を首輪とすることで、妖怪や侵蝕獣を操ることができる。九玄はこの能力を利用し、ノブナガに鴉天狗の里を襲わせたが、建物の破壊以外に目立った被害は出なかった。完全には縛れていなかったようだ。

鬼ヶ島おにがしま

 栄作愛用の火縄銃。栄作自ら製作したもので、大口径ならではの威力と、様々な弾種に対応する機能性を併せ持つ。鴉天狗との戦いでは大砲のような音で分散していた味方を呼び寄せ、猿山の戦いでは棒火矢の射出に使われたが不発に終わった。ヒューゴが火槍として使い、狒々を倒すという戦果を上げた以外には、あまり戦闘での活躍はない。


【か】

犍陀多かんだたゆみ

 武蔵坊が使用する強弓。父犍陀多も使っていたという。妖怪の膂力に耐えるその強度は一体どこから来るのか。素材が気になるところだ。

環刀かんとう

 太郎次郎が使用する幅広の刀。無銘。栄作が鍛錬したものらしく、太郎次郎の乱暴な使い方にも耐える頑丈さが強み。

黒田號くろだごう

 新発田が扱う漆黒の槍。穂先が二尺約六十センチほどもあり、重心が偏らないように柄も重く頑丈に作られている。殲鬼隊時代に数多くの妖怪を屠ってきた自慢の業物だ。


【さ】

・[妖]斬鬼丸ざんきまる

 妖力:★★☆

 伊織の妖刀。錆び付いた紫色の長い刀身を持つ。妖刀術は持たないが、この刀で斬られた傷は一生癒えることがない。人に対してこの刀を振るうには、相当な覚悟が必要だ。生半可な覚悟で人を斬れば、使用者は心に一生癒えない傷を負うことになるだろう。元々はその名が示す通り、対妖怪で力を発揮する刀である。


【た】

・[妖]血海鼠ちなまこ

 妖力:★★★★☆

 清末の妖刀。普段は黒い鬼の金棒のような見た目をしているが、戦闘時は無数に生えているトゲが肥大化し、片側に寄り、鳥の翼のような形の大剣へと姿を変える。風系統の能力を持つ。一振りで何十人も吹き飛ばすほどの大技があり、しかも連発が可能。他の妖刀と比べても、妖力の大きさはダントツである。重量がある上に重心が極端に刀身寄りのため、余程の筋力がなければ構えることさえ難しい。

・[妖]血舞酔ちまよい

 妖力:★★★☆

 片桐の妖刀。唐風の装飾が施された直剣。表面はざらついていて艶がない。邪気と雑菌にまみれた血を操り、敵を削っていく凶悪な能力を持つ。妖力が強まると磁場の生成も可能になる。鉄製の刀ではとても太刀打ちできないだろう。


【は】

・[仙]覇蛇はじゃ御太刀おんたち

 柳斎が使用する、人の身長ほどもある大太刀。三大妖怪覇蛇の尾から作られた妖刀……のはずだったが、海猫と同様、邪気を使わずに術を発動する特別な刀のようである。竜眼から贈られた。剣先に向かうほど威力が増すという特性を持ち、術の使用によってさらなる破壊力を引き出すことができる。

・[妖]破竹ノ禍戈はちくのまがぼこ

 妖力:★★

 才蔵の妖槍。柄は青みがかった緑色。穂の付け根の辺りに笹の葉が生えている。元々は女竹という笹を加工して作られた竹槍だったが、殲鬼隊の活動で邪気を浴び続けた結果、妖槍になったと思われる。笹の葉と風を操り、幻術、跳躍、突進など、多彩な技で敵を翻弄する。

・[妖]鳳仙花ほうせんか

 妖力:★★★☆

 柘榴の妖刀。影狼に妖刀術を教える際に登場。葉脈のような紋様が刻み込まれた赤銅色の直剣。念を込めると起爆性の紅色の花弁が太刀筋に合わせて出現する。操作を誤れば自爆の恐れもあり、使いこなすには相当な技量を要するだろう。


【ま】

・[妖]無明むみょう

 妖力:★★★

 犬童の妖刀。現実離れした真っ黒な刀身が特徴。直刀。遠近感が掴めない特徴を利用した伸縮攻撃は、ほとんどの者を初見殺しにしてしまうだろう。周囲の光を吸収し尽くし、暗黒空間を作る妖術『大黒天』は、夜目の利く犬童と相性抜群だ。予備の刀も大量にあるらしい。


【ら】

・[妖]雷霆らいてい

 妖力:★★★★

 柘榴の妖刀。柄の両側に刃の付いた小刀で、少し錆びている。雷系統の能力を持つ。竜眼が愛用していたもので、影狼も奇兵在籍中に使用していた。刀身が小さいため手に馴染みやすく、使用難度は極めて低い。それでいて威力も申し分ないという、非常に優秀な妖刀。


【名称不明】

・[妖]???

 妖力:???

 鵺丸の妖刀。蛇がとぐろを巻いたような形状の、黒い刀身を持つ。刀身から麻痺性の毒が染み出る特性があり、かすり傷でも一時間で死に至る。この毒は侵蝕人の間引きにも使用されていたという。毒を液状の刃にして飛ばすことも可能。他にも蛇影を用いた移動術、侵蝕人や死体の操作といった能力も見られたが、妖刀術かどうかは不明。

・[妖]???

 妖力:???

 上江洲の妖刀。見た目は偃月刀で、相当な重量がある。詳細な能力は不明だが、地面を陥没させたり、城壁を打ち壊すなど、斬るというよりは叩き潰すような使い方が目立つ。犬童曰く、上江洲は妖刀の扱いが拙いらしい。

・[妖]???

 妖力:???

 海八が使用していたT字型の杖。現時点で特に妖刀らしい能力は見せていないが、海八と対峙した時、影狼は杖にただならぬ妖気を感じた。

・???

 笹暮が使用していた直刀。妖刀かどうかは不明だが、笹暮はこの刀で人間離れした剣技を見せた。柳斎と同様、竜眼からなにかしらの妖刀を貰っていると思われる。

・???

 最終話に登場したブロンド髪の男が所持していた剣。二つの大きな宝石と、色とりどりの十二もの宝石が埋め込まれている。見た目からして、一介の将校が持っていいような代物ではないだろう。

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