幕間~アッ・・・!~

「あっ、そう言えば!」

 作戦のおさらいが終わり少しした頃、心一がいきなり何かを思い出したように叫ぶ


 「どうしたんだ!?心一?」

 驚いた俺は心一にどうしたのか聞く


 「いや、エンにちょっと聞きたい事があるんだけどさ・・・」

 「私にですか?」

 「あぁ・・・」

 心一がエンに質問なんて珍しいな・・・

 

 「私に答えられる事であれば何でも聞いてくれていいですよ」

 エンがそう言うと心一は口を開く


 「エンは最近、勇の事を『勇兄』って呼んでるけど何でエンは最近勇の事を『勇兄』って呼ぶんだ?」

 「あぁ・・・そういえば最近、勇の事をそう呼んでるわね・・・それに私達と話すときは敬語だけど勇と話す時は敬語じゃないわね」


 「あぁ、確かにそうだな・・・どうしてなんだ、エン?」

 「なんだ、そんなことですか・・・」

 エンはそう言うと

 「私と勇兄は兄弟ですから・・・」

 エンはあっさりと答える


 「「えぇぇぇぇぇぇ!?!?!?!?!」」

 エンのあっさりとした答えに対し優と心一が大声を上げて驚く

 

 「おいっ、エン・・・」

 「どうしたの、勇兄?僕はただ事実を言っただけだけど・・・」

 エンは不思議そうな顔をして言う


 「確かにそうだけど、もうちょっと順序って物がだな・・・・」

 俺がエンにそう言っていると優と心一が俺に詰め寄る


 「ねぇ、勇!エンが弟ってどういう事なのよ?!ちゃんと説明しなさいよ!!」

 「そおだ!そおだ!勇はロボットなのか!?」

 「何でそうなるんだ!?ちゃんと説明するから落ち着け・・・!!」



 結局この後俺は、俺とエンがどういう経緯で兄弟になったのかを田中刑事が来るギリギリまで説明する事になった

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