第8話 武田塾

 夏休みの8月5日、僕は真里亜ちゃんが行っている、武田塾に行った。

 武田塾生は進学塾だった。


大平美奈:「純。武田塾でいいの?」


大平純:「うん。」


 と、職員室で、算数の先生と話した。


加納卓:「私が、小学生3年を担当している加納です。目標はどのくらいまで行きますか?」


 僕は真里亜ちゃんにカッコつけたいのでこう言った。


大平純:「学年でトップになりたいです。」


加納卓:「ということは、偏差値70を目標ということでいいですね」


大平美奈:「純。本当にそれでいいの?」


 母さんは心配そうに言う。


加納卓:「じゃあ、偏差値70目標で行きましょう。では、まずは成績を知りたいのでテストをしましょう。英語と算数と国語ですね。」


 そして、僕はテストをやった。


加納卓:「うーん。今の状態だと偏差値50くらいかな。でも、まだ小3ですし、やる気もあるので、すぐに成績は上がりますよ。」


 僕は偏差値が50ということは、まだ、真里亜ちゃんには自慢できない。この日から僕の勉強人生が始まった。


大平純:「で、加納先生。真里亜ちゃんと一緒に勉強できますか。」


 そう、今日は、これが一番聞きたかった。しかし、この言葉で母さんに勉強の理由がばれた。


加納卓:「ついていけるかなあ。彼女は小学5年生と同じ勉強をしているからなあ」


大平純:「ということは、小学5年生の人と同じ勉強をしているのですか?」


加納卓:「そうだね。」


 と、いうことは、豪君って小学5年生?

 しかし、この場で豪君を出すのは変なのでそれは真里亜ちゃんに聞くことにした。


大平純:「先生頑張ります。偏差値70にしてください。どうやったら偏差値70になれますか?」


加納卓:「そうだね。1日勉強8時間は難しいか。せめて5時間はやれば、今なら追いつくよ。」


 5時間か。かなり長い時間だ。大丈夫かなあ。


大平純:「僕がんばります。」


加納卓:「では頑張って。」


 と、この日から猛勉強の日々が始まった。
















































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