【不自由】

不自由じゆう


自分で何かを考えることが罪だとしても俺は思考を止めようとは絶対に思わない


命令されても目は背けない

目を背ける時は自分の意思で背ける

逃げる時は逃げる

戦うべくして戦う

弱いからこそ強がる

弱さと強さは同じこと

思考を止めるのは死ぬその瞬間か病などによってそれが不可能になった時だけでいい


自分でやる

自分で選ぶ


それでこそ自分で選ぶことすら出来ない人達に対してのせめてもの報いだと思う

たった一日だけでいい

たった一秒でもいい

ほんの一瞬だけでも構わない

俺は俺として生きたい

俺は俺として死にたい

少しでもいいから一番身近にいる俺という人間を理解してやりたい

俺の一番の理解者になってやりたい

不自由な世の中にあって思考こそが唯一の自由だ


自由だからこそ不自由に縛られる

こうして書いている言葉も不自由でしかない

書けば書くほど、言えば言うほど、言葉は不自由に支配されていく

自由は伝えられるものじゃない

自由は与えられるものじゃない

自由は常に不自由と繋がっている

自由は簡単に不自由に変わる

自由を求めず、自由を感じろ

自由を受け入れろ


いつから人は不自由が自由だと勘違いしたのか

いつから不自由ふじゆう不自由じゆうに成り変わったのだろうか

不自由じゆうに支配されていく世の中であってもまだ一つ自由がある

思考は不自由じゆうに支配されない

言葉くちにしない

態度かおにも出さない

それでも思考はそこにある

自由がそこにある

思考を止めたとき、人は真実ほんとうの意味で不自由になる


決して思考じゆうを手放すな

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