部屋④

「アキラ、落ち着いたか?」

「あぁ、すまん。ちょっと取り乱した。」

最初はかなり取り乱していただ少しずつ落ち着いてきてる。


「――星、めっちゃ綺麗だな」

「こんなに綺麗なのは見たこと無いんだけどな」

「―――なんでこんな事になっちゃったんだろうな。」

植村が疑問の声を漏らす。


無数の星たちは自分が一番輝いてると言わんばかりに美しく、それでいて不気味に光っている。



「で、何が書いてあったんだ?」

アキラの体調が回復したことを確認して解読結果を確認する石山。


「―――これを見てくれ」

そういってアキラは落としたスマホを静かに手に取り、少々怯えるようにみんなに見せた。





「―――え」

皆が困惑する。

まるで全てが誰かの脚本通りに動いているようか感覚に眩暈がする。


「どういう事だ?それに――」

それに、「お前ら」ではなく、「お前」と書かれているところに疑問を抱く探索者達。


「これがマジなら、ここにいる誰かが殺されるって事か...?」

植村の発言に全員が自分の死に恐怖する。


「でも、この紙は読んだ人に対して言っているような...」

「え、じゃあ...」

全員が松本の方へと目を向ける。

最初に発見したのが松本だから疑うのも当然だ。


だが、さっきまでそこにいた松本の姿が無い。


「あいつ、どこに行ったんだ?」

「まさか、もう...」


そう呟いた瞬間、部屋の一口から大きな物音がした。



「お前ら!今すぐ逃げるぞ!!」

そこにいたのは松本だった。

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