女子高生の日記

@fruitsouth

1日目

 やぁやぁ、まず読みに来てくれてありがとね。私のことは『とある女子高生』そうだな、『ミナミ』とでも呼んで欲しい。勿論本名じゃあないさ。仮名さ。


 ふむ、日記と言っても書くのは難しいな。実際にはキーボードで打っているがな。


…………本題に入ろうか。


 私は『社会一般的』に女子高生と言われる立場である。今日はこの『社会一般的』について考えてみた事をまとめようと思う。………プラウザ又はアプリを閉じるなら今のうちだ。非常に不愉快に感じる方もいるだろうしな。


 『社会一般的』私の嫌いな言葉の一つだ。理由は大人(嫌いなタイプの)が私たち未成年に世間について語る時に必ずと言っていいほど出てくるワードだからな。嫌いなタイプの大人についてだが話すと長くなるからまたの機会で、………『固定概念を押し付けるタイプの大人』と言ったところか。

 『社会一般的』は恐ろしい言葉であると私は思う。何故か?これはつまり、世間の形によって鋭利な刃物にもなり得るからだ。

 例を出そう。


 ある王国があったとする。その王国の王は心優しく、誠実で、殺人や罪を犯す事を許さなかった。その誠実さから、国民は彼を敬愛し、『殺人、罪を犯す事は許されない行為だ』という考えが国民の『社会一般的』な思考となり、街や村は心優しい人達で溢れ、栄えて行った。

 しかし、ある日突然その王が病によって亡くなった。国は悲しみに包まれたが、その王国は変わっていく。

 次の国王は前の国王とは真逆だった。彼に逆らう者達は次々と処刑され、国民は不安の中で生きることになり、他者を思いやることなどできないほどだった。やがて国の街や村は思いやりを失い、殺人や犯罪が増加した。そこである人が国王に援助を頼んだ。しかし国王の返事は『自分達でなんとかしろ。人を殺めても生きるためだろう?』………それだけだった。街や村の人々は『生きる為には他者を犠牲にしなければならない』という思考が『社会一般的』となった。


……元は優しい人達が罪を犯す事を肯定している。


 なんとか文字にした。あとは読者の受け取り次第だ。



…………日記だから私がいつ終わろうが私の勝手だ。ではまたな。………『ミナミ』。

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