本作のテーマ
今回も、作品を執筆するにあたって、特に盛り込んでもらいたい点をあげたいと思います。
あらすじの自由解釈・拡大が本イベントの魅力でもあるのですが、「筆致」を見るという意味で、共通のポイントが必要だと感じたからです。
(なお本編の項目は「上級者向け」です。幾度か本イベントにご参加頂いていたり、どうせならとことんこだわってみたい人向けで、必ずしも意識しなくてはいけないということではありません。作品内容によっては無視しても良いと思います。むしろ意識することで断念するくらいなら、ご放念頂いた方が良いです。ご承知の上、下記お読み下さい)
■テーマ①:日照り雨
今回の情景描写対象は「雨」、それも「お天気雨」です。
お天気雨は基本的には晴れであり、しかし雨が降り注いでいる状態です。光が雨粒に乱反射するせいで、眩しくあり、虹が発生しやすい状況となります。
見る角度によっては大変に美しい現象だと私は考えます。
この状態を、情景描写として美しく描けるかが今回の課題です。
なぜ、雨が降ったのでしょうか。その雨の意味を含めて、挑んで頂きたいと思います。
■テーマ②:主要人物の関係性と人間性
今回の主要人物の関係性は「親友・パートナー」です。
本作では登場人物の性別を限定しません。したがって、
・男✕男
・女✕女
・男✕女
などが想定されます。もちろん、ジェンダーフリーでもOKです。
その中で、「ライバルでもあり、志を共にできる、非常に良好かつ密な関係」を描いていただきたいと思います。
もちろん、恋心や百合などを含んでいて構いません。
問題は、それほどまでに影響を与えあっていた「半身を失った」という事実です。
それは下記テーマ③とリンクします。
■テーマ③:無気力と活力
大きな存在を失ったことで、葵はその目標を見失ってしまいます。
②にあげていますが、それほど詞の死は葵にとって大きかったのです。
さて、この無気力の時期に見える世界とは、どんなものなのでしょうか。
そして詞の手紙によって活力を取り戻した後の世界は、どんなものなのでしょうか。
ここらへんの情景のかき分けもポイントになってきます。
■テーマ④:手紙
密な関係でも、簡単には想いは届かない。
詞は死期迫る中、葵のことを想い、それを手紙に残しています。
どんな手紙なら、その人の心に突き刺さるでしょうか。
どんな言葉なら、人の心を奮い立たせることができるでしょうか。
この手紙を、どう作品内で描いていくか、も大きなポイントになっています。
以上が、テーマとなります。
執筆のご参考に下さいませ。
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