第6話 【架空文通】中村さんのお手紙に対する返事(クリームソーダ中毒、珍奇サワー、勇気を出して海外旅行、キラキラ伝播)

中村さんへ


 お元気ですか。梅雨が明けたようで、こっちは毎日、早速、猛暑です。コロナで東京もんは旅行ができませんが、せめて、隣の神奈川県の海には行きたいです。元気いっぱいな女性たちの水着姿をみて、眩しすぎて目を細めて体育座りする、という詩的な雰囲気に浸りたいものです。


【クリームソーダ】

 クリームソーダの写真を見て、出かけたくなった、とのこと。

不思議ですよね、子供の頃、母親に「教会の帰りに、クリームソーダ、ご馳走してあげる」と言われると、誰があんな教会に行くもんか、と日々決意を新たにしていたのが、あーら、不思議、「行くう」と返事しちゃうのでした。きっと、クリームソーダには人々を恍惚に導く化合物が入っているのですよ。


【海外旅行】

 海外旅行するのに、勇気がいるので、国内旅行ばかりしている、とのこと。

 本当に、同じ意見の女性が多くて、驚いています。この文通サークルで、私が海外旅行の話をすると、九割以上の女性が「勇気が無いので、海外は行ったことが無い」と言うのです。

 まあ、確かに、女性だとレイプとか強盗とかに遭ったりする可能性が高くなりますが、素晴らしい風景、聞いていたのと全然違う先進的なインフラ、何よりも、始めから白旗を上げたくなるような活気に「騙されていた」と思うはずです。

 お薦めの国ですか。いきなり、海外はもう懲り懲りってならないようにするには、シンガポールがいいかと。治安が良くて、綺麗ですから。

 

【何とかサワー】

 居酒屋に行くと、珍奇なサワーを頼んでみることが多い、とのこと。

 貴殿は、私と同種ですね。私も、ものは試し、店がメニューに載せるくらいなんだから、自信があるのだろう、と考え、頼んでみることが多いです。有ると嬉しいのが、梅紫蘇サワーです。


【人がキラキラしていると伝播してくる】

 他人がキラキラしていると、自分も幸せな気持ちになってくる、とのこと。

 そうですよね。人間って、外部に左右される生き物だと思うのです。だから、自分一人だとしょんぼりしやすい私は、努めて、自由で活気のある場所に身を置きたいのです。カリフォルニアの海辺に住みたい、というのはそれが理由です。


【最後に】

 今回のレタセ、夏の風物詩イラストが満載ですね。封筒のシールたちも夏仕様で、私の為に、わざわざありがとうございます。蚊取り線香入れのブタの陶器の絵が一番のお気に入りです。

 いつか、貴殿と恵比寿駅前の盆踊り大会を観に行きたい、と思いました。


またね

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