魔人皇誕生

あすら

誕生

 人間とは弱い生き物である。

なまじ感情などという代物を持つために、自分と異なる価値観を押し付けられると、反発したり、自分の気に入らないものは排除しようとする。

十人十色というように、人間が存在する数だけの価値観や感情があるのかも知れない。

ただ厄介なのは、その感情というものが生み出す現象、想像物などが現実に現れてしまうことであろう。

どんなに小さな思いでも、感情如何で様々な大きさに変化するからだ。

あれも些細なことから始まった。


 彼、すなわち泉正生は特に目立つ存在ではなかった。

ただ自分の内に世界を造り、それを楽しむだけだったから。

どちらかというと想像力が豊かな人は、得てして内向的な性格のものが多いが、彼もご多分に漏れず内気な性格で、人の意見などに対して反論するという行為は皆無に等しかった。

そういう人たちに対して付け込む人たちも、やはり存在するもので、川島雄一は正生を目の敵にしていた。

見る人の許容範囲であれば笑って済ませることも出来たかもしれない。

ただその時は違った。


雄一は親の都合で来週には引っ越すことを今朝知らされた。

いきなりの引越しという事実に対する衝撃と、慣れ親しんだ街を出るのは、多少なりとも感情がゆれるもので、明らかに今日は不機嫌だった。

だから昼休みの購買部で自分の前に正生が並んでいるのを見ると無性に腹が立った。


「おい、泉、お前何で俺の前に並んでんだよ。」

「え、何でって言われても・・・。」


分かってはいても反論できない正生の態度が、余計雄一を腹立たせた。


「お前よ、少しは反論してみろよ。なんで反論しねえんだよ。」

「何でって言われても・・・。」


そう言うと正生は考え込むようにうつむいた。

それをみた雄一は正生の胸座をつかむと怒鳴るようにして正生にすごんだ。

周りの生徒たちは、このいきなりの展開に、面白がる者、ただ呆然といる者などいたが、誰もそれを止めようとする者だけはいなかった。


「お前よ、何が楽しくて生きてる訳? 俺にはわかんねえよ。」


さすがの正生もこれには反応した。


「いいじゃないか、僕が何したって。川島に迷惑をかけたか?」


この言葉で雄一の体は、感情の赴くままに動いていた。

そう破壊の衝動に。


「じゃあ、お前死ねよ。邪魔なんだよ、お前はよ。存在するだけで俺に迷惑かけてんだからよ、死んじゃえよ。」


殴りながらそう言うと、止めとばかりに思い切り蹴り飛ばした。

途中で気絶していた正生は、そのまま壁に後頭部から突っ込んでいった。

ゴツ!

という鈍い音と共に倒れた正生の頭からゆっくりと血が流れ出した。

と、その一瞬前に雄一は見た。正生の眼球がまるで別の生き物のように飛び出すと、雄一の顔にぶつかって来たのを。


「キャーッ」


女生徒の一人が叫んだのをきっかけに雄一は我に帰った。途端に恐ろしくなる。


「何をしたんだ、俺。」


あまりの状況に頭の中が真っ白になったような気がしたが、よく見ると正生の目は何ともないようだった。

幻覚でも見たのだろうか、雄一の頭の中で冷静な部分がそういっているように感じられた。

それから数十分後には救急車が到着し、正生を連れていった。

担任はついていったようだった。

雄一は生徒指導の先生にこってり絞られた後、今度は校長たちに絞られ、完全に疲れた状態で教室に戻った。

そこで、雄一を待っていたのはクラスのみんなからの冷たい視線だった。

もう、雄一には反抗する気力さえ残ってはいなかった。

自責の念で心が支配されているからだ。

冷静に考えれば考えるほど、そうなってしまう。

あそこまでやらなくても・・・。

自分でもそう思うのだ、他人がそのように考えても無理のないことなのかもしれない。

雄一は午後の授業を聞きながら、どんな顔をして泉に会えばいいんだ、などと考えを巡らせていた。

素直に謝ろう、自分でできる限りの償いをしよう。

そう心に決心した。


大学病院に運ばれた正生は、すぐさまICU(集中治療室)に運ばれ治療は速やかに行われた。

数十分後には手術は終了したが、その間、正生は奇妙な夢を見ていた。

目の前にいる二人の自分と会話をしている。

ただ、普通と違うのはマンガに出てくるような天使と悪魔の格好をしている自分だということ、しかしそれは些細なことだった。


「川島は何であんなことをしたんだろう。」

「判らない、でも、彼自身の中に何かあったのかもしれない。」


天使の正生が言った。


「奴はお前が邪魔だから殺そうとしたんだ。それだけだよ。」


悪魔の正生が言った。


「じゃあ、僕はこのまま死んだ方がいいの。」

「君が死ぬ必要はない。」


天使が告げた。


「じゃあ、死ぬ必要はないんだね。だってまだ死にたくないもの。」

「でも、彼は自分のやったことを後悔してるはずだよ。それをくんであげなくては。」


天使が告げた。


「そうだよね。好きであんな事をする訳ないと思うし。」

「何甘いこと言ってんだよ。」


悪魔がささやいた。


「え?」

「これだけのことをされたんだ。奴にも同じ思いをさせないでどうする。」


悪魔がささやいた。


「でも・・・。」

「どちらにしても、決めるのは君です。どうしますか?」


天使が告げた。


「許すか、滅ぼすか。望めばそのとおりになるのだから。」


悪魔がささやいた。


「望むって何の話? 僕には判らないよ。」


突然正生は叫びだした。


「どうしてみんなは僕をほっといてくれないの。僕が何をしたって言うんだ。誰にも迷惑をかけていない。自分の世界を作って何が悪いの。誰にも邪魔されない世界を想像しているだけなのに。」


天使と悪魔の表情が変わった。

目だけがギラギラと輝いている。

しかし正生は気が付かない。


「もう、こんな世界はいやだ。もう、いたくない。」


そう言った時、


「それが君の望みなんだね。その願い、かなえましょう。我が主、魔人皇よ。」


天使は微笑んだ。


「それがお前の望み。その願いかなえよう。我が主、魔人皇よ。」


悪魔はにやけた。

その言葉を聞いた時、正生は目を覚ました。


外は夕闇が訪れようとしているようだった。

頭が少し重く感じられる。

おぼろげながらだが、少しずつまわりが見え始めてくる。

まず、視界に飛び込んできたのは、真っ白な見慣れない天井だった。

次いで視線を落とすと、心配そうに彼を見つめる担任の杉本彩子の優しそうな顔があった。

まだ寝ぼけているのだろうか、彼女の頭上に青色の光が揺らめいている。

しかしそう思う間もなく、担任の頭上の光は正生が目覚めたことに気付くと黄色に変化した。


「泉君、私がわかる?」


彩子はやや笑顔を見せながら、心配そうにたずねてきた。


「うん、杉本先生でしょ。わかるよ、それくらい。」


何でそんなことを聞くんだろう。


「よかった、泉君ってば後頭部から壁にぶつかったって聞いてたから、一時はどうなるかと思ってたけど、もう大丈夫そうね。」


彩子は安堵の表情をみせながら、いつも見せるような笑顔を見せた。


「ふうん、でも、僕、途中から何も覚えてないんだ。」


何で生きているんだ?


「でも、本当によかったわ。あ、それから家の方には先生が連絡をしておいたから、もうすぐ家族の方もみえるとおもうわ。」


担任の頭上の光が輝きを増した。


「うん。」


正生は、心無い返事をした。

頭を打った後遺症なのだろうか、相変わらず頭が重く感じられる。

そっと触ってみると、そこには包帯が巻かれていた。


「それじゃ先生は学校に戻るから、おとなしく寝てるのよ。・・・それと川島君のことは、許してあげてね。私からもちゃんと言っておくから・・・、それじゃね、泉君。」


暗い気持ちの正生をよそに、返事を待つことなく、担任は笑顔を残しながら病室から出ていった。

この間に頭上の光は黄色から水色に変わっていた。


「なんだろう、あれ。僕の頭にもあるのかな。」


不思議な気分だった。つい何時間か前までは、そんなものは見えなかったのだから。

他の人にも見えるのだろうか、いや、自分の頭の上にも見えるのだろうか、確かめてみたくなる。

しかし、まだ麻酔が効いているのだろう、身体を思い通りに動かすことはできなかった。

仕方がないので、おとなしく眠ることにしたが、この時はまだ、自分の変化に気付いてなかった。


川島雄一は、自分の机を見ながら、顔を上に上げることができなかった。

他のクラスメイトの視線を感じる。

いつもなら関心を持たないクラスメイトでさえ、いつもと違う視線を投げてくる。

しかし、雄一は他にどうすることもできなかった。

やってしまった事に対しての罪悪感。


泉にもしものことがあったら俺は・・・、泉にもしものことがあったら俺は・・・。

泉にもしものことがあったら俺は・・・、泉にもしものことがあったら俺は・・・。


そのことを考えるだけで、時間だけがむなしく過ぎて行く。

まるで自分が違う世界にいて、意味も無くここで過ごしているんじゃないか?

それとも夢を見ているのではないか?

そう思いたかった。

しかし、現実がそうさせてはくれなかった。

と、今日最後の授業の終わりを告げるチャイムが響いた。

帰りのHRが終わった後、清掃もせずに教室を出る雄一を見ても、ただ、冷たい視線だけが送られるばかりであった。

雄一はいつのまにか、正生を殴った場所に立っていた。

今の時間ここには誰もいない。

そのせいか普段よりも寂しく感じられた。

誰も掃除はしないのだろうか?

正生がぶつかったであろう位置に血痕が残っていた。

少し乾いてきているようだった。

やや黒く変色しかけていたから。

あの時に見たものは何だったんだ?

光景を思い出すのにさほど時間はかからなかったが、想像するだけでも背筋に寒いものが流れた。

あんな事が本当に起きる訳がない。目が襲ってくるなんて・・・。


「いや、そんなことはないさ。」


いきなり背後から声をかけられ、雄一はビクッと身体を震わせた。

しかし、すぐに振り向くのをためらった。声の主は今ここにいるはずのない人物の声だったから。

だってあいつは俺の目の前で・・・。

この時雄一はあまりの怖さのために、思考が麻痺していた。

見てはいけないものがそこにいたら・・・。


「どうした、川島。せっかくお前のために戻ってきたのに。」


背後からまた声がした。

もしかしたら、たいしたことがなかったのかもしれない。

午後からずっと謝りたかった。自分が悪かったのだから。

そんな感情に支配されていた。

それを見透かしたかのように声はまたかけてきた。


「別に気にする必要はない、些細な事だったんだから。」


雄一はとてつもなく怖かった。

さっきから俺は声を出してないのに、なぜ俺の考えていることが・・・。

とうとうこらえきれなくなり、勢いよく振り返った。

が、誰もいなかった。

あまりにも自分を追い込んだために幻覚をみたのだろうか?

それ以上考えることができなかった。


「そんなことはない、お前はただ素直になればいいのだ。・・・魔人皇のために。」


喉に熱いものを感じたが、それが痛みだとわかるまで、時間がかかった。

喉に感じた熱いものは徐々に下の方へ移動しているらしい。

感触があるのに目には移らない、全身は汗をかいていた。

見えないのが恐怖感を更に増大させた。

ゆっくりと通過したところから、血がにじんできている。触覚がそう感じていた。

徐々に痛くなっていく。

徐々に熱くなっていく。

中から何かが出てこようとしているかのような、そんな感触が加わった。

今俺のからだはどうなっているんだ?

服の上からは何も見えない、しかし服を脱いで見るのがとてつもなく恐ろしかった。

かといってこのままにしておいてよかろうはずも無い。

ありったけの勇気を振り絞って学ランのボタンを一気に外した。


しばらく眠った後、正生は奇妙な暑さに目を覚ました。今まで嗅いだことのない、気分が悪くなるような臭いも混じっている。

ふと周りを見ると、何も見えなかった。

自分の身体でさえ見えない。

というより、それくらい部屋が完全な闇に閉ざされていたのだ。

生物にとって闇は恐怖の対象たる存在である。

例え、科学発達した今現在の世界であっても、精神の根底に根づいている「本能」と呼ばれるものを克服することは未だ出来ない。

どんなに物理的に光があっても心の中の闇、すなわち自分の精神の暗部は拭い切れるものではない。

それが恐怖の根元であるかも知れないのだ。

しかし、今の正生にとって必要なものは、そのようなご託ではなく、単なる光のある出口だった。


「ここは、病室じゃないの? ね、誰かいないの、誰か返事してよ。ねえ、誰か!!」


気が狂ったかのように、正生は叫んでいた。

人は一人では生きては行けない。

それ故に人は人を求めるのだ。

いくら正生が普段から一人でいる時が多いといっても、この世界で生きている限り、この定義から逃れることは出来ないに等しい。

しかし容易に、しかも都合よく、別の何者がか正生の前に現れた。

ただし、それは人とはだいぶかけ離れたものであったが。


「どうしたのですか、魔人皇よ。」


夢の中で聞いた天使の声がした。


「情けねーな、もっとしっかりしてくれよ、魔人皇。」


夢の中で聞いた悪魔の声がした。

反射的に声のした方へ顔を向けると、やはりその二人の姿があった。

しかし、夢で見た時と違うのは、身体が半透明であること、そして正生に向かってかしこまっていることだった。

正生は、一人ではないという認識ができれば相手が誰でも良かった。

そして、その存在が都合よく現れたのである。

この極限状態では、全ては些細なことだった。


「光在りき処闇在り」とは良く言ったものである。

正生が本来欲しかった光という現実に、闇の分身が、さも当然のように現れたのだから。


「君たちは夢の中で見た、天使と悪魔。なんでこんなところに居るの?」


正生は、幾分落ち着きながらどちらにでもなく問い掛けていた。


「私たちは、あなたの忠実なる下僕でございます、魔人皇よ。故に私たちはあなたのいる所に必ず存在しています。」


天使が恭しく頭を下げた。


「でも・・・。」

「これはお前の臨む世界。そしてここがお前のいるべき場所。でも、まだ何も存在しない。」


悪魔は親しみを込めて言った。


「え?」

「私たちはあなたのためにのみ、造られしもの。そしてここはあなたの造る世界。」


天使は告げた。


「え? 何?」

「心配するひつようはない、何も。そのために私たちは存在するのだから。」


悪魔はささやいた。


「さあ、私たちに名前を付けてください。あなたの好きな名前を。」


天使の瞳は金色に輝いていた。

正生は自分のために存在するという、この天使と悪魔に奇妙な親しみを感じ始めていた。

だから、一番好きな天使と悪魔の名前をつけようと思った。


「君らは兄弟のように見えるから、天使はミカエル、悪魔はルシファーかな?」


その名前を言った途端、天使と悪魔は反応していた。


「我はミカエル。我はミカエル。我はミカエル。我はミカエル。・・・」

「我はルシファー。我はルシファー。我はルシファー。我はルシファー。・・・」


天使と悪魔はまるでうわ言のように、自分に与えられた名前を呟きはじめていた。

すると天使と悪魔は名前にふさわしい姿へと変わっていった。

というより、正生が頭の中で描いていたものと同じような姿になったのだ。

完全に姿が変わった時、天使と悪魔はそれぞれがまばゆい光を発し始めた。

金色と銀色の光。


「私の名はミカエル。これからはそうお呼びください、魔人皇よ。」


ミカエルは微笑んだ。

ミカエルは炎を象徴する織天使にふさわしい女性の姿をしていた。

赤を基調とした衣装をその身体に纏い、藍色の瞳を持ち、光り輝く6枚の翼を広げている。

しかし柔和に微笑む慈愛に満ちたその顔は、文献にあるような攻撃的な性格とはかけ離れ、限りなく優しく、そして美しかった。


「我が名はルシファー。これからはそう呼ぶがいい、魔人皇よ。」


ルシファーはひざまずいた。

ルシファーは暁の明星と呼ばれたであろう頃の姿で12枚の翼をはためかせていた。

たくましい肉体を持ち、白い布のようなものを纏っていた。

そして金色に輝くその双眸は、大いなる慈愛に満ちたもので、見た者はたちまち魅了されてしまうであろうかと思われる程だった。


不思議な光景だった。伝説では敵対すべき存在のものがこうして共にいるのだ。

正生はミカエルとルシファーに見とれていた。

何故なら、自分が想像した通りだったから。

何故か嬉しかった。

・・・でも何故だろう。

普通の人間として当然の疑問だった。

しかしそれを上回る程の好奇心が正生を導いた。

いや、もしかしたら、目の前の天使と悪魔の影響だったのかも知れない。

全てが都合よく動いたために全てが「些細なこと」として片付けられてしまった。


「僕の思った通りに?」


ミカエルとルシファーは同時にうなずいていた。


「そう・・・。」


正生がそういうとまわりが静寂に包まれた。

自分の呼吸音だけが暗い空間に響く。

もちろん、目の前にいる想像上の生き物の音など聞えるはずはない。


「ちょっと聞きたいことがあるんだけど。」


眠る前に気がついたことを聞いてみようと思った。

口を閉ざすとやはり静寂が訪れる。

さっきまでは全然気にならなかったのに・・・。

何かが違う。

でも、何が?

正生は、自分自身訳がわからなくなっているようだった。

理性と感情がせめぎあう中で、逃げ道が都合よく現れたためだった。


「何なりと、魔人皇。」


大天使長と悪魔王は恭しく畏まった。


「さっき先生の頭の上に光が見えたんだ。あれが何かと思って・・・。」

「それはあなたの力が覚醒されたからです。あれは人の思いを表す光。いま少し時が経てば人の思っている事もわかるようになるでしょう。この世界ではあなたが唯一絶対の存在なのですから。」


ミカエルは微笑んだ。


「それだけではなく、異なる能力も開放されていくだろう。」


ルシファーが告げた。


「そう・・・。」


本当にそれでいいのだろうか?


「さあ、あなたの望むままに・・・。」


ミカエルは微笑んでいる。


「魔人皇の望むままに・・・。」


ルシファーは微笑んでいる。


「それじゃ・・・。」


そして時が流れる。

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