###第25話

・１

１：ひと時の平和を取り戻した草加市だったが、やはりというかＳＮＳ炎上が繰り返されるような書き込みをフレイが発見する。

２：姿を消したはずのアオイドス、目的が達成されたと宣言したはずなのに……彼が行動を開始したというのだ。

３：これには、大手のまとめサイトですら扱わず、一説には「売れない芸人のなりすまし」と拡散したデマが小規模炎上をする程度。

４：それでも、アオイドスの名前を騙る存在を無視できなかったのがエウロペだった。

・２

１：エウロペが目撃したのは、アオイドスの名前を騙っていたバズり目的の人物を捕まえた後の阿賀野だった。

２：エウロペは阿賀野に「その人物を捕まえてどうしようとしたのか？」と尋ねるが、どうしても聞きたければ……とアイドルドライバーで勝負することに。

３：バトルの様子は日本各地で配信され、そのバトルに熱狂する者たちは多かった。

４：バトルの結果はエウロペが勝利。しかし、阿賀野は真相は語らなかった。配信されていたので話さなかった方が正しいか？

・３

１：後日、阿賀野はエウロペに「偽物のアオイドスが行おうとしていた事」を話す。それは、とある小説の再現だった。

２：その該当ページを見せた阿賀野は、エウロペのリアクションを見て別の意味でも驚く。彼女も該当作品を知っていたからである。

３：そして、自分が炎上した理由に関してようやく気付いた。バーチャルアイドルとしての活躍で炎上したわけではない、と。

４：再び姿を見せるデンドロビウム、それはＳＮＳ炎上勢力に対して駆逐しようという姿勢を見せている。全ては、デンドロビウムの存在が健在であると示す壮大なＰＲ合戦だったのだ。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい