激きゃわ男の娘魔王に転生して学園生活したら幼女への尊みがMAX過ぎて召喚がはかどる、おまえらワイをすこれ!
武論斗
序章
プロローグ:プリウスは突然に
ド変態の“ド”は、イギリス海軍の戦艦ドレッドノートの頭文字“
ドレッドは恐怖、ノートは
そう、俺は、怖れ知らず、なのであ~る!
ゆえに、ヤバみが
実は俺、天才漫画家――だった。
高1でデビューし、天下の週刊少年きららジャンプで連載開始。
雑誌の真ん中よりちょっと後半辺りに載る感じ。
ペンネームは本名の『
本名がヤバ過ぎて、ペンネームだと返って名前負けしてしまう、っつ~状態なんで、そのままにしていた。
十代でそこそこ売れちまうと、人間、勘違いする。
俺は完全に調子に乗り、いい気になっていた。
調子に乗った結果、
――警察に捕まった、ぎゃふん!
容疑は、近所に住んでいた少女の下着、通称“おぱんちゅ”を盗んだ、との事。
違う! ちなうんです!
それは、資料用、なんや!
漫画で、漫画に描く為に必要やったんや!
俺はリアリティを求めている。だから、本物を見てデッサンする必要があるッ!
買えばいいって?
愚か者ッ!
人が身に付けていない下着など、タダの布きれに過ぎぬ!
リアリティがねーんだよ、リアリティぐぁッ!
ちな、連載していた作品名は『校内書生・実験人形やるっきゃ
ほんの少し、お色気あるコメディ作品なので、下着とかの描写はガチである。
いや、いっそ、下着とか水着とかお風呂とか温泉とか
肌色満載作家なのであーる!
警察ってのは、酷いもんだ!
容疑者を、人間を、俺を、疑ってかかる!
資料の為に必要だった、と伝えても全く聞く耳を持たない。
それどころか、資料だとしても1つでいいだろ、とかほざきよる、ぬかしよる!
愚か者ッ!
資料用とは別に、保存用、布教用、装着用、食用だの、色々あるでしょーが!
下着をなんだと思ってんだよ。
パンツ、ナメんな!
ま、そんなこんなあったけど、十代ってこともあって、悪法の少年法に俺は守られ書類送検だけで済み、逆送もなく、不起訴処分なので前科もつかず、晴れて
しかし――
――現実は、残酷。
俺の連載は、俺のやるっきゃ
まさか、まさかの現実世界においての
そこそこ人気あったやろがい!
ファンは?
俺のファン共はどーした?
俺の連載を続けさせろ、と怒濤のファンレター&メール攻撃を受けとるやろ?
なん……だと……
はよ、ヤメロの声が大半だとぉ!?
クソッ!
こんな雑誌、こんな出版社、こっちからヤメテやるぅー!!!
――それから、はや10年……
金がッ、お金がないッ!!!
才能がすっかり枯渇した俺だが、超メジャー誌で連載をしてたっていうプライドの高さ故、いまだ家賃60万円超のマンションで暮らしていた。
商業ベースの漫画は、“ペドオンリーコミックス”でお馴染みの隔月誌COMICピーイー(COMIC PE)で春☆画太郎のペンネームにて連載1本と、ドコで売っているのかよく分からない月刊女装という雑誌で島風ドグラマグラのペンネームにてコラム1本。
他の収入源は
とてもこれらだけでは食ってはゆけず、大部分の生活費は年2回開かれる世界規模で開催される同人即売会コミックバーゲンセール、通称コミゲでのエロ同人誌販売に依存していた。
サークル『アナルでイクの女装(アナ逝く)』を主催するペド顔ダブルピースというペンネーム、通称ペドマンガ先生としてそこそこの売上があり、辛うじて食いつなぐことができていた。
しかし!
しかし、今年は謎の
収入源が断たれた!
無駄に筆の速い俺はコミゲ中止前に同人誌を刷ってしまい大赤字。
このままでは家賃も払えず、ホームレス一直線!
だが、俺は無駄にアグレッシブ!
アクティブくそオタク、として名を馳せる男。
ここはいっちょ、例のバイトにかけてみる!
そう、話題の
副業にもってこい!
月10万、いや、5万にもなれば、なんとかイケる。
ネット通販&オンラインデジタル販売、コミックとらのほらからの売上、ゴミのようなグッズ販売、ネット広告と
ギリ! ギリいけるはず!
以前、かっこつけの為だけに買ったくっそ高い
うすらデカいロゴ入りバックパックを背負い、大陸製の
ふっはっはっはっはーッ!
どうだ、この走り! この加速! このスピード!
バカ高いチャリだけあって、グングン伸びる、この速さ!
ケイデンスを上げろ!
俺の前を走るヤツはいねぇ! 俺が最速! 速さこそ文明開化!
道交法? ルール? マナー? モラル?
俺は自由! 法で縛ることなんか、できやしねぇ!
情熱、思想、理念、頭脳、気品、優雅さ、勤勉さ、そして何より、俺は速ぇー!
俺はバイトライダー!
<注文するたび思い出せ!>
ぶぁ~はっはっはっはーっっっ!
むむっ!
あんま速く突っ走ってったら、ナビアプリのガイドが追いついてねーじゃね~か。
道間違えて、通り過ぎちまったよ。
しゃーない、ちょい戻るか。
スクランブル交差点まで戻って左脇の自転車レーンに赤信号で停まり、スマホで配達場所を確認。
うん、ここをこう行って、こっちを曲がり、それから道なり……
――キャーッ!
悲鳴?
不意に上がる悲鳴に、スマホ画面から視線を逸らし、辺りを見回す。
ちょっ! ちょ、待てよ!
ひ、轢かれる!
グンッ――
えーッ! そっから加速!? ブレーキじゃなくて? 加速すんのぉー!
ニギャアアアアアアーーーース!!!
最後に見たのは、運転席でしたり顔した高齢者、いや、上級国民様だった!
ばーらばら。
――グエー死んだンゴ……
『
神は言っている、ここで死ぬ
――そらそうよ。
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