エクステラ編 第1話 偽物の後悔


ワールドビットから帰って私はずっと考え事をしてる。

「私は全部偽物。あの世界だって偽物だった…。」

「エクステラ…」

ドアの方を見るとエクスバースちゃんがいた。

「エクスバースちゃん…私って結局なんなんだろうね?最初から私たちは偽物だった。でも、私だけ変わっちゃって…私たちの中でも偽物…偽物の笑顔振りまいて…偽物の自分を演じなければならない。」

「それでも、それがお前なんだ。私からしたら羨ましいくらいだ。」

「でも!あの世界だって、あの人だって…偽物だって知っちゃったから!私は何が幸せなのか、分からなくなって…」

「幸せってのはな…結局自分が決めなければならない。どんなに苦しくても自分が幸せだと思えば幸せなんだ。それを偽る必要は無い。偽れば苦しくなるだけ、それを幸せとは言えない。あの世界だって元は幸せのために創られた。それは創られた幸せじゃなくて与えられた幸せなんだ。あとはお前がどう思うかだけ。あの世界は無駄か、今のお前は無駄なのか…どうなんだ。」

「無駄なんかじゃない。だって、今でも私の心は変わったまま、体だって偽物じゃなくて本物になった。それは事実なんだから。ありがとう、ちょっと心が軽くなった。」

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