休日
なんかかきたろう
休日
今日の羽の調子を見る。背伸びをするように目いっぱい広げた後、首をひねって確認する。まずは左、そして右。うん、いつも通りだ。もふもふしてる。それにしても今日は天気がいい。神様が上機嫌なのかしら。選択でもした後、日光浴でもしようかな。日の光を浴びながらするお昼寝はなんて気持ちがいいんだろう。想像するだけでうとうとしてくるや。適当に作ったさんおいっちでも食べようか。ぱさぱさになったパンがあったはず。チーズとレタスとそれからハムを挟んで食べよう。お外で食べれば何でも美味しいんだから。そして太陽と土の香りがついたふわふわの羽。宝石のような時間になるだろう。
もう今日は思いっきり休んでしまおう。うれしいな。考えただけでうれしいな。何にもしなくていい。今日の気分は最高だ。いまならどんなことを言われたってへっちゃらさ。どんとこい。へへへ。しあわせだな。
ぱたぱた飛んでお気に入りの草原に行く。上空から見る辺り一面緑の景色。
ああ気持ちよさそうだ。今日は最高だなあ。なんていい日なんだ。僕の羽。大切にするね。
草原に羽を広げて寝転ぶ。もう夢の世界みたいだ。気持ちがいい。草の元気な香りがする。くんくん匂って寝転んで、サンドイッチはいつ食べよう。
そよ風が羽をなでていく。優しい風だなあ。こんな風になりたいものだなあ。
休日 なんかかきたろう @nannkakakio
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます