幕間 調査経過
《西田 信人メモ》
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⚫この世界の神についての調査
・図書館や本屋での調査
→ウィーレストに該当施設なし。
・教会、聖職者への接触
→いずれもウィーレストには存在せず。念のため
⚫勇者や魔王、英雄についての調査
・勇者、魔王について
→冒険者ギルド(ウィーレスト支部)の資料では過去に存在を確認できず。※要継続調査。
・図書館や本屋の探索
→ウィーレストに施設なし。
・過去の高ランク冒険者について
→ウィーレスト支部で確認出来た過去の高ランク冒険者(ルビー以上と定義)は68名。しかし、120年から以前の資料はなし。
ほぼ全員が
・支配階級や知識人への接触
→接触方法不明。高ランクになるか高ランク冒険者にコネを作る必要あり?ウィーレスト領主に接触してみるか?
・勇者に関連がありそうなジョブについて(追記)
→聖者、聖女、賢者のジョブの存在ならびに過去の取得者がいないか確認。※要継続調査。
⚫魔王誕生の兆候に関する調査
行商人や旅人からの聞き取り
・アルガイア都市連合周辺で大量のアンデットが出没しているとの噂あり。墓荒らしが横行しているとの話もあるため、その影響?
⚫この世界の国家についての調査
行商人や旅人からの聞き取り
《大陸西側》
・ガルド帝国
皇帝ジギスヴァルト・ヴィクトール・アルブレヒト・ガルド
大陸南に位置し、軍事力により近隣諸国を併合してきたが、近年は大規模な軍事行動は行っていない。
・ポセニア海洋連邦
連邦議会議長ヨセフ・アバーエフ
グレドニア、ベルスタニア、タドニア、ローデニアの4つの海洋国家からなり、宗主国はグレドニア。
大陸南西に位置している。4国間の国民の移動が激しく、近年は移民と現地民の諍いから国内治安が悪化していると言われている。
・フリードアン共和国
女王シャルロット・ベアトリクス・ド・フリードアン
ポセニア海洋連邦の北に位置する海洋国家。連邦には加盟せず独立を維持している。
選挙で選ばれる共和国議会と貴族院の二院制であり、その上に国家元首として女王を戴いている。
近年は共和国議会と貴族院の対立が表面化している。
・アルガイア都市連合
12の都市とその傘下で構成される連合体。各都市の自治独立の確保が目的の軍事同盟の側面が強い。
年に2回『連合首長会議』が開かれており、議長は12都市の持ち回り。
あくまでそれぞれが独立した都市のため、あまり足並みは揃っていない。
・ウィルゲイド王国
国王アウグスト・ベルンハルト・ウォン・ウィルゲイド
フェルガント大陸のほぼ中央に位置し、国王アウグストの治世の元、政情は安定している。
ガルド帝国、ポセニア海洋連邦、アルガイア都市連合と4ヶ国に接しており、東に大河の森が広がり、北には大陸東へ渡る橋があるため、西側の交通の要所となっている。
とくに国境の街ウィーレストは大河の森の傍にあり、ガルド帝国との国境への最後の街でもあり、ポセニア海洋連邦とアルガイア都市連合への街道が交差する要所でもあるため、人も物も集まる西側最大の交易都市となっている。
《大陸東側》
・魔法都市メイザー
古代魔法王国最後の都市と言われているが、現在は国境が結界で閉ざされている。鎖国しているため、政情などは不明。
・聖ウィント王国
国王ヴァレリアーノ・バルバート・ウィント
大陸東側最大の国家。以前は『ウィント王国』としていたが、東ウィント王国の反乱・独立に伴い、聖フェルガント教会勢力を取り込み、王権の信任と現王家の正当性を主張している。
現在まで東ウィント王国を承認しておらず、国際社会に対しては「東地域の不法な占領による内乱状態」と説明し、参戦は内政干渉にあたると警告している。
元々取り込んだはずの教会勢力だが、現国王が信仰に熱心なため近年では国教化が進んでいる。
・東ウィント王国
国王ナザリオ・ベルディーニ・ウィント
ウィント王国から前国王の王弟の反乱により独立した国。
聖ウィント王国では現在でも独立は承認されておらず、領土の不法占拠による内乱状態と宣言されている。
国王ナザリオ・ベルディーニ・ウィントは聖王国国王ヴァレリアーノ・バルバート・ウィントの従兄弟にあたる。
大陸南東部
聖ウィント王国の南は山脈を越えるのが困難なため、未開地となっている。
海側から確認する限りは殆どが森になっている様子。
⚫勇者候補の行方
→具体的な情報はなし。
念の為、下記に行商人の間で各国で最近噂になっている人物についてメモしておく。
・フリードアン共和国にてゴーレムの労働力利用を事業化した人物有り。女性ということは分かったが、現地商会が囲い込みをしており、名前など詳細は不明。
・東ウィント王国で最近になって頻繁に複数の王侯貴族の元へ出入りする女性がいるとの噂有り。
王が夢中になっており、国政にも影響が出ているとの話もあるとのこと。
・聖ウィント王国で教会から派遣されていた王の相談役が交代したとのこと。任期中の交代のため、国王の希望説や前任者不祥事説、教会内の派閥争い説などが流れているとのこと。
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