第9話 使っちまった…………
「面白い…………」
あ…………やばい?
つい反射的に受け止めちゃったけど、これマジでやばい奴だ。
うっわ…………めっちゃ笑ってるよ。
しかも、その目は獲物を狙う肉食獣の目だよ。
マジで引くわ。
うん。
「これはどう!?」
とりあえず、受け流そう。
「っ!?」
今度はかわして、斬っておくかね?
「っ!! なっ!?」
お、受け止めちゃったか…………。
なら、次は薙ぎ払ってみるか?
「くっ…………!! きゃあああっ!!!」
あら、可愛らしい声-------------って、あれ?
何か、普通に戦えてるな…………。
ん?
何か、視界が変だな?
まるでRPGのゲーム画面みたいな感じに…………ん? んん??
やべぇえええ…………うっかりスキル使ってたっぽい。
何か、見覚えのない
「よくもっ!!!」
あぁ、どうやら剣聖様に火をつけてしまったっぽいな…………。
マジだるいな…………。
あまり目立ちたくないし…………。
ここは----------------
「ぐぇっ!!」
-------------素直にやられときます。
「……………………は?」
自分の与えた剣撃に吹き飛ばされ、呆気なく頭から訓練場の壁に頭から突き刺さる俺の姿に、思わず間抜けな声を出した剣聖。
それは俺達の闘いを眺めていたギャラリーもそうであったようで…………。
皆が再起動するまで、俺は壁に突き刺さったままだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます