第8話 やるしかないの?

「あの~…………俺まだやるって言ってないんですが…………」


「うるさい。黙れ」



 えぇ~?


 そのまま引き摺られた俺はギルドの裏手にある訓練場と呼ばれる場所に来ていた。


 これも後で知った事だが、此処で実技や実戦形式の試験を行うらしい。


 とりあえず、誰か助けてぇ~…………。


 俺は周りに視線で助けを求めるが、皆一斉に顔を逸らしやがった。


 まだ会ったばかりだけど、敢えて言わせて貰おう。


 裏切り者、と…………。


 というか、聖女様!?


 あなたの仲間なんですから、この暴走女を止めてくださいよ!!


 いや、にこやかに手なんて振ってなくて良いですからっ!!!



「私に勝てば即刻合格だ。



 ほら、お前の模擬刀だ」



 そう言って、俺の数歩先の地面へと鉄製の剣を投げ付ける剣聖。


 あれ?


 よく見たら、これ…………本物じゃね?


「あの…………これ、本も------------」


「っ!!?」


 えっ!?


 問答無用ですか!?


 とりあえず、剣を抜いて受け止めちゃったけど----------------どうしよう…………。

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