第2話 面倒な事に

『私の物になりなさい…………!!』


 どうも、如月湊です。


 数時間前に、【勇者召喚】されたにも関わらず、ハズレだとか何とかで、王宮を追い出されて、魔物がいる危険な森の中へと捨てられました。


 ただでさえ、俺のスキルに関して頭を抱えているのに、魔物を退けた後、またもや面倒な事に巻き込まれています。



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 数時間前------------


 それは、試しにスキルを使って退けた後の話。


 これからどうするか、道なき道を歩き、森の中を彷徨っていると、いきなり目の前にとても魅力的な女性が光を纏いながら、空から降りて来ました。


『我が名は戦女神のオリヴィエ。


 担当直入に申し上げます。


 私の物になりなさい!!』



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 そして、現在-------------


 俺はその女性にいきなり槍を向けられて、戦闘中です。


 戦えているのかって…………?


 一応はに戦えてはいますよ?


 その証拠に、目の前の女性の顔が悔しそうに顔を歪めていますしね。


 とりあえず-------------


「お断りしておきます」


 そう言って、数分の攻防の末、槍を払い、を女性の首筋に突き付けた。


 まあ、チェックメイト…………って奴だ。

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