第23夜 彼女たちは俺の尻をねらっている
こんばんは。
ずいぶんとご
世の中には様々なハーレム・アニメが
男主人公が多数の美少女に引っ張りだこのモテモテになるお話のことです。
ああいうアニメのジャンルは何年たっても
それだけ尽きない需要があるということでしょう。
主に男性諸君からの。
でもまあ、ああいうのはアニメの中のお話であって、現実にはあり得ません。
いえまあ、超イケメンとか超お金持ちの男性にはあるのかもしれませんが、大多数の一般男性にとっては非現実的なものでしょう。
でもね……何を隠そうこの僕、枕崎純之助はハーレムを実際に経験したことがあるのです!
え?
ついに頭がおかしくなったのかって?
なってません!
ヤバい薬でもやって……
やってません!
いや、まあ待てオマエラ。
そんな冷めた目で見ていないで、とりあえず僕の体験談を聞け。
実話だから!
妄想じゃないから!
あれは数年前の夏の話。
僕はある病気で一週間ほど入院していました。
無事に退院してから一ヶ月後、必要があって再び訪れたその病院で僕は経験したんです。
ハーレムをね!
それは病院内の一室での出来事でした。
案内されるがまま、病院内の片隅にあるその秘密の部屋に足を踏み入れた僕を待っていたのは5人の女性たち。
僕は思わず動揺して立ち止まりました。
ちょ、ちょっと待ってくれ。
何だこの女性たちは。
僕は一体どこに迷い込んでしまったんだ。
うろたえる僕に女性たちは手招きをします。
その目が訴えかけてきます。
さあ坊や、こっちにいらっしゃい、と。
僕は見えない糸で引き寄せられるかのようにフラフラと足を踏み出しました。
そして彼女たちに
すると5人の女性たちのうちの4人がいきなり僕の両手両足にまとわりついてきたんです。
な、何だこれは!
これが俗に言うハーレムというやつか!
女性たちはまるで僕を奪い合うかのようにそれぞれが僕の腕や足を強く抱え込みます。
ちょ、一体何を!
戸惑う僕の前で5人のうち残された最後の女性が僕の足元からゆっくりと近付いてきます。
どうやら彼女がこの5人の中のリーダーのようです。
リーダーが近付いてくると両足を
ひいっ!
開脚!
恥ずかしいっ!
そんな僕の
ぼ、僕の
この時も4人の女性たちは僕の手足をガッチリ抱え込んでロックしているため身動きが取れません。
やがてリーダーの女性は何やら細い管のような物を取り出しました。
な、何だそれは!
それで何をするつもりだ!
僕の
あろうことか……僕の
ぎゃああああああっ!
し、
肛門が裂けるぅぅぅぅぅっ!
僕は苦痛と
そしてリーダーの女性は
あぐぅぅぅぅぅぅ!
今まで経験したことのない激痛に僕は
それでも彼女たちは決して僕を放してくれません。
まるで僕を取り合うかのように腕や足を引っ張ります。
モテモテだなオイ。
とか言ってる場合ではありません。
辛い!
キツイ!
死んでしまう!
女性たちに、よってたかってまとわりつかれ、
彼女たちは僕を取り囲んだまま絶対に放してはくれませんでした。
これがハーレムか!
アニメのモテモテ主人公はこんな苦痛に耐えていたのか!
神様。
こ、この試練は僕には耐えられそうにありません。
ガクッ。
え~……以上がこの枕崎が実際に体験したハーレムのお話でした。
どうだ。
うらやましいだろ。
え?
ただ病院で検査受けただけの話だろって?
何を言うか!
あれこそハーレムだ!
……はい。
おっしゃる通りです。
ただの検査でしたスミマセン。
いや、お
あれをね、やったんですよ。
しかも
その病院は内視鏡検査の際に
それで僕は
僕がバカでした。
ええ、それはもう後悔しましたよ。
お金と時間をケチったばかりに、耐え難い地獄の苦痛を味わったわけですから。
次やるときは迷わず
ちなみにこの部屋に集まっていた5人の女性ですが、リーダーは検査をする医師であり、残りの4人は看護師さんだったと思います。
そう。
僕のように苦しくて暴れる人がいるから、押さえつける役の人たちが必要だったのですね。
だから女性たちが集まっていたのか!
まんまとダマされた!(ダマされていない)
すべてが終わった後、痛む
きっと女性たちはさぞかし笑っていたことでしょう。
「ケツの
ちなみに検査中はこんな感じでした↓
「はーい。
「うぐぐぐ」
「我慢して下さい我慢ですよ。お
「ふぐぅぅぅ」
「動かないで! じっとして下さい!」
「ほああああ」
「カメラ入っていかないから! 力まないで!」
「はひゃあああ」
もう必死でした。
女性たちに密着されていようが、そんなこと気にする余裕もないくらい必死。
ガマン強さのカケラもありません。
し、仕方ないだろ!
僕はお
ウォシュレットの水圧にすら耐えられないくらいお
以上のことから僕は教訓を得ました。
今日はそれを標語にしてみましたので聞いて下さい。
『気をつけろ それハーレムだと思ったら お尻を守ろう 男性諸君』
男性の皆さん。
もしも「お? これハーレムじゃね?」というような出来事があっても決して油断してはいけません。
奴らは……女性軍団はいつでもあなた方のお
あ、ちなみに今回の出来事がもしアニメになるならタイトルは
『彼女たちは俺の
以上、年初の『Pillow Talk』でした。
夜も
記念すべき年明け一発目がこんな下品な話でいいのかって?
いいんです。
どうせこの『Pillow Talk』に品があったことなんてありませんからね。(ヤケクソ)
また今年も馬鹿なお話をお届けしてまいりますので、期待せずにお待ちください。
それでは皆さん。
またいつかの夜にお会いしましょう。
おやすみなさい。
いい夢を。
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