VRは死者の世界になりました

黒麒白麟

第1話 思いつきなので続くか分からないから続き欲しかったらコメントください

幽霊、死霊や地縛霊、守護霊と様々な

言われ方の霊がいる。


これらは一様にして存在をアピールする時、必ず電気系統等を通している。

部屋の明かりが消えたり、心霊スポット特殊のテレビ番組なんかは顕著にそれを伝えてくる。

車のエンジンがかからない、ラジオに異音、照明やカメラの異常。



そんな霊達の存在は、家電世界のない頃から

伝承がある。

嘘もつき続ければ本当になるではなく、本当にいる。


それを全ての世界の人々が当たり前に受け入れている時代が今だ。


VR世界に、幽霊がいる。

デジタルの体を媒介に話しかけてくる。

何故か飯も食う。


これによって現実世界、VR世界両方に弊害は出ているが、それも良くあることと自然と馴染んでしまった。

どこかの国はこれで戦争をしようとマジモンのキョンシーを作ろうとしたり色々あったが、エリアを分けることによって平和になった。

今昔、住み分けというのは大事である。



今日も僕は、中身を知らない幼女に会いに行く為に、VRの世界へ急ぐ。

慣れたリモート授業を抜け、リモート部活と言う名のVRワールド作成作業時間をほっぽり出して、白い百合の花畑へ急ぐ。


そこには、しろさを競うようにテクスチャ抜けてるんじゃないかってくらい白い幼女が佇んでいる。

中学生の僕は、もうそれだけで厨二心をときめかせ幼女の名前を呼んだ。

「アウラ」

幼女はくるりと振り返り、何故か敬礼をして微笑んだ。

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