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お嬢様のお美しさが 頼りなげなのは

依り添う方を失って

思いの行方を見失って


出口のない迷路があるとしたなら

喪失という迷路でしょう

お嬢様は そこに迷ってしまっわれた


冬に積った寝雪が 春の芽に

あれ程堅く 永遠の忠誠を誓ったのに

解けた雪は 跡形もなく流れてしまったよう


のお方は 変わらぬ愛を誓ったと言うのに

国を あなたを 守らんが為と

託された 一房の勿忘草わすれなぐさ


彼のお方は 去ってしまわれました

冷たい土の中に

お嬢様の頬に 帰らぬ温もりを残して


永遠を誓うには 未だ若すぎるというのに

魂を捧げるには 未だ早すぎるというのに

なのに お嬢様は 彼のお方の面影を慕い続けて

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