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彼の女性が わたしの腕を引き寄せました
なんとも不安定で か弱いことか
人が吐き捨てる程 浅ましくもなく
人がなじる程 凶暴でもなく
ゆったりとした静かな口調
それはまるで貴婦人のごとく
本当に 彼の者は異国の者か
本当に 彼の者は奴隷あがりなのか
心地よい言葉に 酔うほどに
どうして たいそれたことができよう
彼の女性の犯した罪が
全てが 幻であってくれますよう
しかし その不安定さ
何かが 違う
やはり どこかが・・・・
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