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「人は生きながらにして罪深い

 ましてお前は 大きな罪を犯した

 さあ 主に赦しを請うのです」


「嘘です

 わたくしは 確かに罪深い

 しかし お嬢様に悪いことなどないのです」


「そうか そうか そうであろうが

 人は 知らず知らず 罪をおかす者

 どんな人にも 小さな嫉妬や嘘や」


「いいえ

 わたくしは 確かに嫉妬深く嘘もつく

 しかし お嬢様は何時に於いても清いのです」


「そうか そうか

 ならば一層重かろう

 その方の罪まで 負ってしまって」


「どうして辛いことがありましょう

 お嬢様をお守りするのが わたくしの役目

 常に清らかで美しい わたくしのお嬢様」

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