第20話- 人形



人形はきらいなの、だってあの目に見つめられるのが怖いから。


小さい頃、人形は皆バランバランにして箱に詰めていた。


何時しか母は動物の縫いぐるみしか与えないようになった。


成人して就職、人形嫌いは相変わらず、会社では時おり行方不明が起きる。


私は人形ではなく人の形が嫌いなのだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る