弱小貴族家の息子、思いがけずに成り上がる。〜必死の努力の結果覚醒した時間と空間魔法に規格外の魔力量を合わせて学院生活を無双する!〜
たまご豆腐
プロローグ
俺の名前はレオナルド。家族や友達からはレオなんて愛称で呼ばれてる。子爵家の三男に生まれた俺は今日で5歳になった。
そんな俺が今何をしているか言うと父さんと2人の兄さん達と一緒に教会へ向かっている。
……え?どこか怪我をしたのかって?違う違う!
今日は俺の魔力属性を知りに来たんだ。
俺の住む国『ルステリア王国』では5歳になると自分の魔力属性を知りに教会へ行かなければならない。
魔力属性は火、水、風、土、光、闇の6属性の中から選ばれ自分に適した属性が1つ以上選ばれる。
教会につくと奥の広い部屋に通された。
部屋の中心には魔法陣が書いてあり、その中心にある台座の上には透明な水晶玉が置いてある。どうやらこの水晶玉に触れた時の色で自分の属性が分かる様だ。
神父さんの説明だとこの透明の水晶に魔力を送る事で火なら赤、水なら青、風なら緑、土なら黄色、光なら白、闇なら黒に水晶が光る仕組みだと言う。
基本的には火、水、風、土の中から1つ選ばれるみたいだけど中には適正属性が2つや3つある人や他の4属性よりも珍しい光や闇に適正がある人もいるらしい。
そして、遂に俺も自分の属性を知る時が来た。
どの属性かな? もしかして2つ以上持ってたりして……!
だが、この時の俺はまさかあんな事が起こるなんて思いもよらなかった。
神父さんの準備が整い遂に儀式が始まる。
父さんや兄さんたちが固唾を飲んで見守る中、俺は神父さんの指示に従い前へと進む。
そして、水晶玉の上に手を置き魔力を送ると……
「なっ……これは!」
「まさか、こんな事が……」
神父さんと父さんが驚きの声を発する。
それもそうだろう。何故なら、俺の前にある水晶は初め純白色に光、その光が収まると直ぐに漆黒の光を放ち始めたのだ。
その後も白と黒の光は俺が手を離すまで何度も交互に輝いた。
そこから分かることは2つ。
1つ目は水晶が2色に光ったと言うことは俺の魔法属性は2つだと言うこと。
2つ目はその魔法属性が1つでも希少な光と闇属性と言うことだ。
その光景を見ていた4人が驚くのも無理は無い。その魔力の持ち主である俺自身未だに状況が掴めていないのだから。
……えっと、これはつまり……どういうこと? 白は光で黒は闇、白と黒に光ったって言う事はまさか……
「これは驚いた……まさか光と闇の2属性持ちとは前代未聞ですぞ!」
「私が軍にいた頃も光と闇属性の使い手は数人いましたが両方に適正のある者は見た事がありません……」
父さんと神父さんの会話で自分の魔力属性が1つでも希少な光と闇属性なのだと言う考えが間違いではなかったと知る。
神父さんの言葉通りなら少なくともこの王国が誕生して以来前例は無いらしい。
父さんと神父さんは大人だからか驚きはしている物の取り乱してはいないようだ。兄さん達に関しては驚きすぎて空いた口が塞がっていない。
まさかこんな事になるなんて……一体これからどうなっちゃうんだ!?
この日から俺の壮大な人生は幕を上げた。
これは希少な魔法を手にした少年が苦しい努力に耐え学院生活を楽しんだり貴族として成り上がる物語である。
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