4人は一瞬ポカンとした顔をしていたが、私が言ったことを理解したようで、顔が怒りで真っ赤になっていた。

 これはなんかやばい。と本能で察する。

 これが私が部外者だったら、売れたトマトが勢ぞろい♪ とでも言って面白がったんだろうなぁ。とどうでもいいことを考えて、現実逃避してしまった。


 我に返った時、時すでに遅し。キースが腰に下げていた剣のさやで私を思いっきり殴り倒した。それに続くようにほかの3人も、蹴りや魔法などで痛みで動けない私を何度も攻撃した。

 周りは見て見ぬふりだ。彼らが重鎮の子供だから手が出せないのか、ただ私がどうなろうとどうでもいいと思っているのか。おそらくは後者だろう。



 散々痛めつけて満足したのか、シバラクすると4人仲良くどこかへ行ってしまった。

「明日からが楽しみだな。」

という捨て台詞付きで・・・。

 彼らが去った後、私は痛む体を引きずって与えられた部屋に戻った。あまりの痛みで正直、その後どうやって部屋に戻ったかは覚えていない。

 帰る途中ですれ違ったメイドさんに傷薬はもらえないか尋ねたが、私にわたす薬などないそうだ。まぁ予想はしていたけどね。その夜は、痛みにうめきながら明かした。

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