第16話 身の丈
何か凄いものに自分が付属する立場であるとき、人は勘違いを起こしやすい。
自分の実力で勝ち得たものではないのに、強者に属しているという理由だけで恩恵を受け、あたかも自分の実力かのように立ち居振る舞うことが可能だからだ。
(第三者がそのような自分をどう思うかは、ここでは触れない)
最初こそはきちんと敬意を持ち、自分の立場を認識しているはずだ。
それにも関わらず、その状態が長い間続くとその環境に慣れ、その一部となり、無自覚のうちに「自分も凄い人だ」と勘違いをする。
最悪なのは、本当に凄い人を差し置いて、実力もないのに凄い人と同格か、それ以上だと盛大な勘違いをした場合である。
子供の高校受験までカウントダウンする日々。究極の夏が始まった。
本人の希望で小学生の頃からコツコツ準備はしてきたし、本人の努力の甲斐あって成績は常に上々。
結果を出せば志望校のランクも上がる。
ランクが上がれば、周囲の反応は当然大きくなり、子供に付随して私も何かしら称賛されることが増えた。
そんな状態が5年も続いていて、気を抜くと勘違いをしそうになる。
努力しているのは子供なのだ。
私はそのサポートをしているにすぎない。
子供に文法すらまともに教えられない程度の学力しか持ち合わせていないのに、それでも周囲から私を含めて誉められる機会が多くなると、勘違いも起こしそうになる。
危ない危ない。
身の丈に合わない言動をすれば、身を滅ぼすことになる。
自分というものを客観的に見て、自戒していくのが大切なのだろう。
そう思う今日この頃。
文法すら~の下りは、スルーしていただきたい(汗)
いや。是非ともスルーしてください(必死)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます