第2話 小さな危険 大きな脅威

考え事をしていた。

小さな危険だから油断していた。


事故が起きてから一日経った。

何をするにも不便で、できないことばかり。

利き手の親指の爪を貫通させる怪我をしたからだ。

まともに物を握れず、爪の内側の負傷具合が分からないので水に濡らせず、意識しないとちょっとした衝撃を意外なほど受ける。とにかく痛い。



調理中にスライサーがサクッ…とね。

小さな刃だけれど、刃物は刃物だ。

危険なのだ。

カクヨムに投稿する内容を考えている場合ではなかったのだ。


親指に力を入れるととても痛いし、傷に障る。

生活に支障が出るほどの脅威。

小さな危険にも、細心の注意を払おうと心に誓った。

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