日常の無題

@Shin_5

第1話 不自由からの自由

10年前に私を不自由にしたもの。

それは化学物質過敏症。

不自由が残ったばかりの頃は化学物質過敏症に翻弄され、絶望する毎日を送っていた。


外に出ることが難しい。

体内に入るものに制限がある。

肌に触れるものは自然由来のもの。


生きていくのがとても不便で、一日中、化学物質過敏症と自分のことを考える日々。

体調が悪くてまともに考えも纏まらず、会話も上手くできない。


途方もない時間と労力をかけて、化学物質過敏症との付き合い方と、自分に向き合うことを学んだ。

最初から上手くやれたわけではなく、寧ろ、失敗ばかりで更に絶望する悪循環。


そんなある日、私は自由を手に入れた。

ぼーっとしていたら、「今日できないことを、明日できるわけがない」と、突然思い浮かんだのだ。

「今日できない」のには2つの理由があった。1つは体調不良。もう1つは無気力。

体調不良なら仕方ないが、無気力で今日を終えたら明日も無気力から始まる。

どんなに小さなことでもいいから、「今日やった」を1つでも多くすること。

何もできなくなったと絶望していた当時の私にとって、これ以上の自由はなかった。


勿論、毎日上手くやれるわけではない。無気力なまま終わる一日もある。

大事なのは答えを見つけられたこと。



今日できないことを、明日できるわけがない。

そう思って投稿してみた初独り言。




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