2人の恋の行方
僕は浦原涼。僕には僕の命より大切な彼女がいる。
彼女の名前は明神舞。
今日は彼女と大阪に旅行に行く。
「ごめん。お待たせ涼君。」
「全然待ってないよ。逆に待たせたかと思ったよ。」
と言ったものの実際は30分僕は待っていた。
飛行機で行き、遊園地へ。
そして僕たちは大阪のアトラクションを楽しんでいた。
すごく楽しかった。
時間いっぱいまでずっと2人で笑顔で思い出を作った。
そして夜はホテルに2人で泊まった。
「今日は楽しかったな。」
「うん。涼君とならどこでもいいくらいだよ。」
「ありがとう。」
そして2人は大人の世界へ行った。
朝起きた。
「さぁ舞。朝だよ。」
「ここでもっと楽しみたいよ涼君。」
「もう俺もスタミナがないのさ。」
「あはは。」
そして朝からささやかに2人して笑ってた。
そして飛行機で家に帰ることになって飛行機で帰っていた。
しかし、僕たちに悪魔の悪戯があった。
飛行機のエンジン部分が途中で燃えていたのだ。
警報はなり、みんなパラシュートで出て行く。
「涼君死なないでね。生きてまた会うんだよ!」
「大丈夫だ。舞こそ生きてまた会おうぜ。」
そして僕たちはパラシュートで脱出した。
しかし、僕の携帯は飛行機にあって携帯が飛行機の爆発にのまれ舞と連絡ができない状態だった。
だから公衆電話で舞の携帯に電話した。
しかし出れないようだから舞の携帯もおそらく飛行機にあったのだろうと思った。
舞に会いたい。舞は今何をしているのか。無事なのか。
だから僕は舞の家へ行った。
すると、舞のお母さんが出て、
「私たちも必死に探してるのよ涼君。でも涼君無事でよかった。」
そして捜索をたくさんの人達がするが舞は見つからなかった。
もしあのパラシュートが開かなかったとか、なにかの事故に。
いやそれはないはずだ。
しかし、5年経っても見つからなかった。
あまりにもこの虚しさで涙も出ない。
僕は落ちて行く。
そしてそれから51年後。
彼女に会えずに私も歳をとってしまった。
私は将棋が好きで公園でいつもこども達としている。
「いやーでも今日は快晴で気持ちがいいね。」
するとおばあさんが来た。
「私も将棋してみたいのですが。」
「ああどうぞ。よろしくお願いします。」
「やり方はわかるかな?」
「はい。わかりますよ」
そして黙々と将棋をしながら口を開いた。
「いやー昔恋人と遊んでいて飛行機が壊れてパラシュートで脱出したら恋人とそれっきりもう50年か60年くらい経つだろうかなー」
「その彼女のお名前はなんだったのですか?」
「おばあちゃーん!何してんの?」
「将棋だよ。」
「王手。」
「あら、お強いですね。これは参りました。」
「またやりに来てもよろしいですか?」
「よろしいですよ。」
「それではありがとうございました。」
「あのーちなみにお名前は?」
「舞です。」
「舞さん。いやまさかな...」
「それではまた。」
「それでは失礼します。」
万一彼女が明神舞だったのだとしてもすでにもう家庭を作っていた事になる。
私はまたもう一度会えるなら舞さんと歳をとってからでもいいから結婚をしたいと思っており結婚はせずにいた。
しかし今日のでわかった事がある。
私は独りであの世へ行くであろう。
まぁそれも定めか...
2人の恋の行方 終
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