第18話 悪寒

 悪寒がするので流行り病かと思い、近くの診療所で受診した。詩人ですな、と老医師は病名を宣告した。私は、そんな病など聞いたことありませんと抗議した。医師は暗い声で、気を確かに持つことですと言った。隣で若い看護師がクスリと笑った。


#140字小説 

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