第18話古代の賢者って何なんですか?
「起きろ、起きろ、起きなきゃお前のスマホを割る」
「やめろー!」
「お、起きたか」
「ここは、何処だ?」
「ここは俺の領域だ」
「領域?」
「そう、魔力領域、私はそう呼んでる」
「そういえばあなたは?」
「無の賢者、ナス=リコール」
「無の賢者?」
「そう、無の賢者、無属性魔法を極めた賢者」
「無属性を極めた賢者!?」
「そうそう君たちが戦ったスライムは、俺が創った」
「あれを!?あんなイラッてくるスライムを!?」
「そうそう、あれ、あれを創ったときは楽しかったな、他の賢者たちにも『性格が悪い!!』って言われたな」
「そりゃそうだ、てゆうか他にも賢者っているんですか?」
「いる、正確には俺みたいに魔力文字で魔力領域を作り自分の仮の魂魄を作り自分自身を封印する、そして幾星霜の時を経ても生きていられる」
「な、なるほど」
なるほど、全然分からん!(開き直り)
「そして、俺たちは決めた、七つの大罪と手を組むことにした」
[ああ!思い出したぞ!]
[僕も思い出した~]
「何?二人は知ってるの?この人」
「やはりそうか、出てきてよ、サタン、ベルフェゴール」
そうナスが告げると、影からサタンとベルフェゴールが出てきた、
「久しぶり~」
「おう、元気だったか?」
「元気だったぞ」
「お主相変わらず性格悪い物創るな」
「それは、誉め言葉として受け取っておくよ」
「君はいつもそうだね~」
・・・
ベルフェゴールとサタン、ナスが昔話を始めた、まったく分からん、
「さて、本題に戻ろう、俺達賢者の試験は俺のスライムみたいにボス一体倒せば完了だけど、結構イラつく試験を用意してるから楽しみに」
「あれみたいのが、何人もいると思うとゾッっとする」
「それな」
「それなとか死語じゃん」
「そりゃあ、お前からしたら百年前だもんな」
「そうか、もう百年経ったのか」
「懐かしいね~」
「本題に戻そう」
「本題とは?」
「では、始めようか、
「
「賢者の叡智を継承する儀式、
「おいおい、書き方と読み方が逆だぞ?」
「おっと、すまない」
「それで、その儀式はいつやるんだ?」
「今だよ」
「今!?」
「この場で」
「この場で!?え、星座とか関係ないの!?神聖な場所とか関係ないの!?」
「関係ないよ」
「関係ないの!?」
「それも神の情報操作の類さ」
「ハァ、ハァ、変な声出た」
「じゃあ、こっちに来て」
「はい」
そうして、ナスは俺の周りに魔法陣を書き始めた、
「これは…複雑な魔法陣ですね」
「そうだろう、魔法文字約1万文字で書いたよ」
「それは、凄いですね」
魔法の効力は魔力と魔法文字の数や組み合わせ方で決まる、つまりこれは魔法を最大限生かせる魔法陣なのである、
「では、始めよう」
「はい」
「汝無属性の化身也、この世界の無理に挑戦するもの我が要望に応えよ、
「クッ!う、うがあああぁぁぁ!!頭が…クッ、割れる、何だこの夢、は!?」
「お、終わったか?」
「なんだ、こいつは?」
「昔の俺だ」
「昔のナスさん!?」
「何か渡されたか?」
「はい、本を渡されました、古びた本です、ですが宿っている魔力が桁違いです」
「それを壊せ」
「はい?」
「壊せ」
「はい??」
「うるせぇ!」
パンッ!頬が叩かれた、
「グヘェ!?」
「魔力の圧力で壊せ」
「は、はぁ」
えーと確かこんな感じだったっけ?拳に魔力を集中させ一気に
「んぎぎぎぎぎぎぎ」
「頑張れ、頑張れ」
・・・十分後
「やっと、潰れた」
「ふわぁ~、やっと終わった?」
「のんきに昼寝かよ」
「じゃあステータスプレート開いて」
「は、はい・・・は?」
「見えただろ、無属性魔法が増えたことを更に賢者魔法が」
「は、はい見えます」
「無属性魔法は不可視の魔法、最速の魔法、最弱の魔法、賢者魔法は最大の魔法、最強の魔法、叡智の魔法どの魔法属性にも適さない一匹狼の魔法だ、それは賢者達の魔法を集めるたびにレパートリーが増える、頑張って集めろよ、時間だ、ばいばい」
「え?ぐ、ぐはぁぁぁぁぁぁ!!!」
こうして、また俺に酷い頭痛がやってきたのだった
~第十八話終了~
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