8月 17日 終わった……

09:00

 長女の課題提出の日。

 朝から学校へ持っていくものを用意している様子だったが、ぴょこぴょこと飛び跳ねて笑いながら、私のもとへプリントを持ってきた。


「ヤバい、明日までの漢字書き込み(60問)やってなかった。シンだ」


 そう言って渡してきたプリントには、確かに明日期限の提出物に漢字練習帳と書かれている。この世の終わりで壊れた長女は、頭を抱えて唸っていた。

 でもきっと大丈夫だ。

 スマホをいじらないで集中すれば、きっと今日中には終わるだろう。


 こんなにぬけてる長女だが、学校ではしっかり者と言われている。

 家から出ると子供たちは、別の姿があって面白い。



12:00

 子供たちはうどんが好きだ。

 そして唐突にうどんを所望してくる。

 

 本当は献立をたてて、計画的にご飯を作りたいと思ってはいる。

 そんな夢は、とうの昔に諦めたけれど。


 そして今日は長女も早く帰ってくるので、流しうどんでもどう? と提案。嬉々としてベランダへ出た子供たちだが、早々に部屋の中へと帰ってきて「暑すぎて無理」と全員が諦めた。


 私たちが住んでいる所は最高気温で時々ニュースで流れる都市(熊谷ではない)。ベランダの床にも容赦なく注がれた太陽熱に、そこにいるだけで焼けちゃうのだそうだ。

 そういえばベランダで飼っているメダカとクチボソも、暑い日には氷を入れてあげなければ茹で魚になっていることもある。

 また曇りの日にやろう。

 いつになるかはわからないけど、外でやりたいと言ったのは子供たちだしね。

 


23:00

 長女、ギリギリで漢字が全部ノートに書けた。

 ご飯を食べてから五時間ずっと、机にかじりついていたのだ。

 時々に癒されながら、必死に頑張って手を動かしていた。

 変なところで完璧主義な長女は、終わらなければ朝まで続ける強者だ。健康面で心配だから、もう少し規則正しく生活して欲しいと思う。

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