8月 4日 机に突っ伏した長女のほほには、数式がうっすらとついている
10:40
一回目の短期講習から帰ってきた三女、満面の笑みでバスから翔んで降りてきた。
「テスト合格したよ! 級があがったの!」
と、なんとも嬉しそうに話してくれた。
今までは、同じバス停で乗り降りするお友だちと一緒のクラスだったけど、来週の二回目の短期講習では残念ながら別のクラスになってしまうんだそうで。
でも隣のクラスで習うから、自由時間は一緒に遊べると二人して喜んでいた。
二人は生まれた時からの幼馴染みで、幼稚園も一緒だったからおそらくどの友達よりも仲がいい。
性格や好みがかなり離れているのに不思議だ。
11:00
ベランダのバジルがモサモサしてる。
長男に大きな葉っぱだけを摘んでもらったが、結構大きなザル山盛りの状態にどう消費しようかと悩んでいる。
長男は手についた香りに「くっせえ!」と文句を言っていたけど、あなたたちの脱いだ靴下の方が何百倍もくっさいわ。
テーブルの下やらソファのすき間、なぜか机の引き出しの中など。いろんな所に置きっぱなしのあなたたちの脱け殻を拾い集める母の苦労を知ってくれ。
ちなみにバジルはトマトソースやサラダ、炒め物に入れて全て使いきってやった。もちろん、子供たちはきれいによけて食べていた。
23:00
長女は納戸を個室に模様替えをした部屋で、夜遅くまで勉強をしている。
最近はスマホを見る時間が増えて勉強が夜中にずれ込んでしまうのだ。
まあ、中学生だから多少は……と思っていたのだが、もう少し見る時間を減らしてもいいと思う。
ただ、そっと覗いてみると机に突っ伏して、器用に椅子の上にあぐらをかいて寝ているではないか。
どうせ寝るのなら、布団で寝ればいいのに。
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