そこに黒髪ロングヘアーの少しふくよかな女性が出勤してきた。

『いま出勤してきた女性がミサキさん、３年連続NO1、でもね最近落ちてきてる、NO2のアキが人気出てきてるからちょっと焦ってると思う。』

「ミサキさん……」

『ミサキさんはね、一番近寄らない方がいい、裏表激しいし、気性も激しいのね、触らぬ神に祟りなしってね』

(どこの会社にも一人は居るんだな……)

『いま、そういう人どこにでも一人は居るよな、とか思ったでしょ、逆、ここはみんなががそういう女性だから、毎日地雷踏んで過ごすと思った方がいいよ、1日で辞めてく人がどれだけ居ることか』

「地雷……」

『みんなね、お金に執着してる。

指名貰うために必死だから、あっ、みんな出勤してきたから、続きはまた明日ね』

「……はい」

このときのルリは、まだこれから起こる地獄にまだ気付かずにいた……。

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