世界で最も偉大な物語
レナード
第1話 前日
一息の冷たい風が吹いた。一色の青空は終わりを迎えようとしている。俺たちは明日、多くの仲間とともに旅立つ。これから起こりうる出来事を想像するとこれまでにない高揚感に包まれる。また、それとは裏腹に仲間と別れる寂しさも潜んでいる。
思えば3月からおよそ半年間、ずっと空ばかり見てきた。それはとっても面白くなくとてつもなく暇であったかに見えるかもしれないが、仲間とともに成長しながら見る空は希望に満ちていた。その空を見ながら私はよく隣の友人と将来について語ったものだ。
あちらこちらで希望と不安の声が入り乱れていたが、互いに声を掛け合って笑顔で明日を迎えようとしていた。心地よい風が様々な思いでを運んできてくれた。一瞬、青く澄んだ空にみんなと出会った頃の風景が移ったように見えた。楽しかった今日も過ぎようとしていた。
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