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少年の灰色の瞳を見ていると
願わずにはいられない
どうか 平和な世が 続きますようにと
小さな子どもには 退屈なんじゃないのだろうか
でも この少年は 飽きることなく
躊躇いもなく 目を輝かす
多分 僕も そうだったのかもしれない
恐らく 誰でも そうだったのだろうね
小さい頃は 見るもの全てが輝いていて
たたずむ老人たちは 何を思っているのだろう
きっと 遠い昔だろうね
過ぎてしまった 美しい日々だろうか?
小さな子どもには まだ 分からないだろうね
遥か彼方をさ迷う瞳の行方は
辛いことも 悲しいことも 思い出であることを
老人は 同じフレーズを 口ずさみ
まるで 壊れたレコードのように
飽きることなく 口ずさむ
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