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平和であることも 破壊することも
神でさえ どうにもならないことなのか?
ならば 何を頼みとすればいいのだろう
青年の非凡な才能は 賜物ではないのか?
見出された才能は 運命ではないのか?
頂き物を どうして返せばいいのだろう
消えるためだけに 生まれてくるなんて
儚い まで至りもしないうちに
ただ 消えてしまっていいものなのか
僕は 釈然としないんだ
ただ 消えて行くだけの才能なんて
意味を失くした 一生なんて
集会場に置かれたピアノは
村で唯一のグランドピアノだった
青年に生きる糧を示した
せめて 僕は 繋ぎとめよう
弾痕の生々しい そのからだを
心を失くした その声を
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