神・三つ巴の勇者戦争

えん

プロローグ

 この作品は作者の完全な創作でありギリシャ神話などの既存の作品?とは一切関係ありません。

 それではよろしくお願いいたします!


 ーーーーーーーーーーーーー


 ここは地球。

 たくさんの生命体が住んでいる、太陽系に属する惑星。

 今の時代は人間が地球を治めているようだ。

 そんなある日、いつもと変わらなかったはずの日々に少し変化が起きた・・・それは雲の上での出来事である。


ここは地上のはるか上空にある神様たちが暮らしている世界「栄光なる城(Glory city)」である。

ここは人間たちからは単に「天界」と呼ばれているようだ。

この世界は数百年前までは『クロノス』が治めていたといわれているが、壮絶なる戦争の末現在では『ゼウス』が治めている。

神様と聞いて私たちは天国を思い浮かべるかもしれないが、そんな生易しい世界ではなく、嫉妬や執念などが取り巻く地上の人間界のようである


「なあハデス兄さん、最近ゼウスの権力衰えてきてないか?」

「ああそうだなポセイドン、最近はゼウスの人気が落ちてきているように感じるな。」

「そろそろ俺たちの天下なんじゃね?」

「いやそれはないだろうよポセイドン、あの時結局後見争いに勝ったのはゼウスだったじゃないか。」

「いつもながら弱腰だなあ、ハデス兄さんはw俺にいい案があるんだ一度きいてみないか。ーーー」


 ある日の天界では全知全能で現最高神である『ゼウス』の兄の『ポセイドン』と『ハデス』がこんな会話をし、そしてうまくいくと思ったのか天下を奪い取る作戦が企てられていた。


「おい、実際やるのはいいがどうやってやつを引きずり下ろすんだ?」

「今俺たちの住んでいる天界から下に行ったところに人間たちが住む地上があるだろ?」

「ああ。」

「そこの人間たちはとても好戦的で自分たちのためなら命を投げ捨てるやつらだらけなんだよ。だからそこの代表に俺たち3人が乗り移って戦争をするんだ。ゼウスは強いが自分で戦えなければ俺達でも勝ち目はあるはずだ。」

「確かに一理ある。だがそれはゼウスがうなずかないだろう。自分が負けそうな戦いをするほど奴は馬鹿じゃない。」

「そこを今から考えるんじゃねえかw兄さん後は頼んだw」

「…おいポセイドン。もしかしてだが俺を誘ったのはそれが狙いか?」

「さすがにばれるかw簡単なことだハデス兄さんの心を操る能力をゼウスにかけるんだ。」

「それができなかったから俺は最高神じゃないんだ。」

「わかってるよ、今回はゼウスが次に狙っている女の子にいろいろ頼んでるし、実際後見争いのときはハデス兄さん勝つ気なかったでしょ?ゼウスが全知全能になる前にハデス兄さんがゼウスを殺すことだってできたはずだ。」

「…」

「だが今回ハデス兄さん、乗ってきたってことは最高神になる気持ちが固まったんだろ?弟としてはうれしいことだけど、地上で戦争になったら完全なる敵同士だからな」

「ああ、ポセイドンありがとう。」

「じゃあいっちょやったろか!」


 一週間後~~~~~~~~

 女好きである全知全能ゼウスはいとも簡単に地上に落とされていた…w


 そして…時を同じくして地上では3か国による戦争が長くの間続いていたのである。そのあたりの土地はやせ細り、若い男たちは戦争に駆り出されていた。

 誰もが奇跡を待ち望み、すべてを救う英雄を長くだけの人生。そんなところにという名の私欲のために戦う3たちが舞い降りてきてしまった


 ズッドォオーーーン!!!

 天は割れ、地面は轟、海は荒れ狂った。そして3本の光が各国の城に差し、それはさながら英雄の登場であった。


 そして3人の悪魔たち…

 ゼウスが最高の技術者たちを要した帝国レイ(Ray)の代表に、ポセイドンが最強の海軍を持つ帝国ウェーブ(Wave)の代表に、ハデスが豊富な鉱山資源と地下要塞を持つ帝国ヘル(Hell)の代表に転生した。


ーーーーーーーーーー


「なんだなんだ?」

空から3本の光が差した日、僕(ジュアン・グリーン)は農作業をしていた。

その日の前日僕は両親からジュアンという名前の由来が「神は慈悲深い」だと聞いていたところなので、少し僕に神様が降臨したのかと思ったが特に僕の身には何も起こらなかった。


それでも僕の住んでいるレイ帝国の王都に光が差して大騒ぎになったということがうわさとして流れてきて、村のみんなはついに英雄様が世界を救いに来てくださったんだと言っていた。

本当にそうなら、僕たちの暮らしも長く持つとは限らないから、何か手伝えることがあるなら今すぐにでも王都に向かおうと思っている。


なのにレイ帝国の代表であるアマテラスさんからは何の発表も出ていないという。

ただでさえおかしなことが起こっているのだから、早く対応してくれると思っていたんだけどなあ。


そんなことを思っていても仕方がないので何か情報が入るまで農作業の続きをしようと思う。

このままじゃ、本当に家族全員分の食料がなくなってしまうなあ。

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