魔女の徒然
たぬきしろくまパイナップル
プロローグ
兵士や馬車が行き交う街の一角、そこにひっそり佇むようにその家はありました。
木造の年季を感じさせる細長い一軒家。
街の人たちはこの家を、〝魔女の家〟と呼んでいます。
そう、ここには街で唯一の魔女であるナナリヤが住んでいるのです。
魔女といえば、不思議な力を使う恐ろしい存在のように思うかもしれませんが、彼女は一風変わった庶民的な魔女。
ナナリヤが街に越してきたときには、魔女といえばまだまだ怖いイメージがありました。
先走った大人たちがナナリヤの自宅に訪問するという騒動もありましたが、彼女はなんとか自分は人畜無害の魔女であると証明し、騒動は鎮火しました。
ナナリヤが人畜無害の魔女であると証明するのに、実に半年くらいかかりました。
それだけ魔女への偏見が強かったのですね。
ですが、それは昔の話。
今ではナナリヤは、そのマイペースな性格が受けて街のちょっとした有名人。
当の本人は、ちょっとうっとうしそうですけど。
そんなナナリヤの日常生活を覗いてみませんか?
もし彼女にバレたら目を縫い付けられてしまいそうなので、バレないようにこっそり。
これは、魔女ナナリヤの普通で、でもやっぱりちょっと不思議な日常のお話。
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