神様と私
明日菜❄
第1話
ん?何処だろ?辺りが真っ暗·····叫んでも聞こえない·····一体私は?
すると奥の方から微かだけど音が聞こえる
ぽちゃん·····ぽちゃん·····この音は雫が落ちる音·····?
私は微かに聞こえる音を頼りに歩いた
どれだけ歩いたんだろう·····歩いても歩いても音が近づいてこない
心が折れかけた時やっと音が近づいてきた
今まで真っ暗だったのに視界が眩しいほどに明るい
うっ·····眩しい·····!
すると綺麗な澄んだ水が辺り一面広がっていた
綺麗·····にしてもここはどこ?私は今ある状況に困惑しながらも目の前の景色の綺麗さに心を奪われていた
ん?真ん中に·····何か·····?人?
その水の中心に黒髪ロングの華奢な女性が立っていた
女性が振り返ろうとする時に目が覚める
その夢が何日も何日も続けて·····一体なんなのだろう?不思議でたまらなかった
そして私は眠りにつく
また昨日と同じ·····真っ暗で叫んでも聞こえない、でも歩いていけばあの女性がいるかも
と思い私は歩いた。でもその夜は違った、女性がいない·····誰も·····
どうゆうこと?何でいないの?頭がはてなでいっぱいになっていた。すると後ろから気配を感じる
誰!?振り返るとあの女性が立っていた
うわぁ!何で後ろに?と聞こうとしたら目が覚めていた
本当に誰なんだろう·····?こんなに何にも続けて·····でも今日だけは違った·····どうゆうこと?
私は学校のクラスメイトであり親友である有岡雪に相談をする事にした。すると雪はそれは不思議だね·····1回とかならまだしも何回も見たんでしょ?それに昨日はいつもと違っていた·····1回私の家でちゃんと見てもらったら?お姉ちゃんからは私から話しておくから。と真剣に聞いてくれた。こういう話ってちゃんと聞いてくれない人がいたりするけど雪は違うから本当に頼りになる。
私の親友、有岡雪は有岡神社の次女。有岡神社は太陽をつかさどる神様を祀ってあるらしい。雪の姉で有岡神社の長女、有岡優は神社の巫女、雪も巫女ではあるが姉が天才肌で霊力が高く実力派だとここじゃ知らない者がいないほどの有名人。ほとんど雪の出番が無い·····それがいつも明るくて頼りになる雪の悩み
私は雪のお姉さんに見てもらうことにした
いらっしゃい♪話は雪から聞いてるわ。見てあげるからこちらにいらっしゃい、雪も来るといいわ。と微笑むと私達を部屋に招き入れた
神社の中って初めて入った·····とても神秘的、いや神聖な場所·····ここで私は見てもらうのか·····と少し部屋の雰囲気に圧倒された
お姉さんは私の頭に手を当て目をつぶり始めた。数分経つとお姉さんは目を開け語り始めた
あなた、月川美羽ちゃんの夢に出てきた女性はね·····簡単に言うと神様なの。何の神様で何が目的で何日も美羽ちゃんの夢に出てきたのか見ようとしたんだけど、その神様が拒んでいるのかなんだろうけど見れないの·····今日私が見たのがきっかけで動いて来るかもしれない·····出来るだけ守りのおまじないはかけたけど強い神様だと思うから気をつけて生活してね。こんなケース初めてだから出来るだけのことはしたけど·····これくらいしか·····ごめんなさいね·····
お姉さんは、そう淡々と告げると申し訳なさそうに、でも最後に明るく私に笑いかけた
大丈夫です。見ていただいて有難うございます。しかもおまじないまで、気をつけますね。と私は答えて有岡神社を後にした
神様か·····実感無いよね(汗)何も出来なくてごめんね·····私に力があれば何か出来たかもしれないんだけど、本当に気をつけてね?と雪はとても心配そうに聞いた
大丈夫だよ♪見てくれて有難う。雪も雪のお姉さんもいるから心強いよ♪今日は本当に有り難う。また来週ね!と私は正直神様とか色々不安だったけどおまじないかけてもらったし自分でも出来ることはしなきゃと考えが渦巻く中雪にこれ以上心配かけたくなくて笑顔でそう答えた。
今日が金曜日·····2日休みかぁ何もなければ良いんだけど·····と思いながら私は家へと向かった
そしてあっという間に夜に。私は眠りについた
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