第14話 風と火
採石場にて、、ウィンドバレット完成後
・「まあ、レベルが上がったから良しとしよう。
ボーナスって何だろう?
一気に倒したからかな?
また疑問が増えてしまった。
とりあえずウィンドバレットは封印して、普通に風魔法で倒そうか。
素材取れないし、、、
では、マップオープン
とりあえずは、後三体でこの周辺は終わりかな。
サクッと倒してくるか。」
その後、マップを見て、見付けては倒す。
そして、周辺の安全を確保した。
・「さてと、採掘に取り掛かるとしますか。」
ライオットはマップを確認したが、
採掘ポイントが見つからない。
・「ふむ、確か採取の時は採取スキル取得でマップのマーカー解禁だったよな。
なら銅っぽい岩の辺りを手当たり次第つるはしでアタックするか。」
実物を見て来るのを忘れたライオット。
所構わずつるはしで削る。
・「ぬぅ、中々見つからない。
範囲を広げつつ掘りまくるか。」
かなりの時間を費やしても見付からない。
現物の銅鉱を見に街に帰ろうかと考え始めた時。
・採掘スキルを取得
以降採掘ポイントが反映されます。
・「来たわー!
よし、マップオープン、、、
うっは、山の反対側にポイントいっぱい。
危なく諦める所だった。
よし、マップを見て掘りまくるぞ。」
山の反対側に移動したライオット。
こちら側にはまだマップに赤い点が数点ある。
・「まだ居たのか岩小僧。
サクッと倒して採掘するぞー!」
風魔法が唸る。
すぐに殲滅は出来たが、倒すより剥ぎ取りの方が中々に面倒だと思うライオットであった。
・「さてと採掘はじめますぞー!
そーれ、よいしょー。」
カーン
カーン
カーン
それっぽい石を鞄に入れる。
ある物は鞄から吐き出されてしまう。
そしてある物は銅鉱としてアイテム表示される。
・「アイテムじゃないやつは自動で吐き出すのか。
なんて便利な鞄なんでしょう。
ジャンジャン入れてパンパンまでやるぜ。」
その後も繰り返す。
ご飯も忘れて繰り返す。
・所持限界になりました。
・「よし、とりあえずステータス確認して帰るか」
ステータス
レベル6 所持金 1244c
筋力 46 +15(特
知力 52 +10(特 +20(加
敏捷性 43 +5(特
・スキル
自動マーカー、マップ、精神自動回復、順応力
・魔法
癒しの波動
風魔法 レベル7
・技能
剣術レベル8 補正レベル1 筋力 2 敏捷生 2
杖術レベル1
盾術レベル1
体術レベル5 補正レベル1 筋力 2 俊敏性 3
射撃レベル9 補正レベル1 筋力 2 俊敏性 2
・特殊技能 補正値パッシブ(特
採取レベル12 補正レベル2 筋力 10 知力 10
採掘レベル8 補正レベル1 筋力 5 敏捷性 5
・加工技能 補正値パッシブ(加
裁縫レベル10 補正レベル2 知力 20
・「グヘヘへへ
成長するのは堪りませんな。」
相変わらずステータスを見て気持ち悪い笑いをするライオット。
足取り軽いまま、街に帰って行った。
ギルドに帰ってきたライオット、
まずサリスを探す為、受付嬢に声をかけた。
・「すいません
サリスさんって居ますか?」
・受付嬢
「今は出掛けてます。
ライオットさんですね?岩小僧の件なら伺っておりますのでギルドカードの提示をお願いします。」
・「はい。」
・受付嬢
「では岩小僧の討伐報告アイテムをお願いします」
何だそれは、聞いてないよサリスさん。
岩小僧の牙とかでいいか?
・「こ、これを持ってきました。」
・受付嬢
「凄いですね、こんなにも沢山。
ランクアップ試練を受けては如何ですか?」
・「ランクアップ?
聞いた事無いですね。
何処で受けられるんですか?」
・受付嬢
「ランクアップはセリスギルド長かサリス総務が随時受け付けて居ますので、一度ランクのお話をしてみて下さい。
私から掛け合っても良いですよ?」
・「あ、大丈夫です。
会ったら聞いてみますよ。
ありがとうございます。」
・受付嬢
「では、報酬です。
岩小僧討伐、260cになります。
素材はまた奥の工房で取引が出来ます。」
・「了解です。」
俺は工房に向かう。
・工房受付嬢
「ライオットさん!
お帰りなさい。」
相変わらず元気な受付嬢が声を掛けてくれた。
・「素材を売りたいんだけど良いかな?」
・工房受付嬢
「はい!ではこちらにお願いします。」
全ての素材を出す。
魔法石3個
岩小僧の牙15本
銅鉱17個
・工房受付嬢
「素晴らしいですね。
いま、銅鉱が少ないのでありがたいです」
・「あぁ、サリスさんに取ってきて欲しいって言われたので取ってきました。
また行くつもりです。」
・工房受付嬢
「サリス総務、ありがとう!
ドンドン取って来てください。
全て買取で宜しいですか?」
・「はい、お願いします。」
・工房受付嬢
「では、魔法石が3個で150c
岩小僧の牙が15本で45c
銅鉱が17個で170c、となります。
銅鉱は在庫が少ないので高く買取中です。」
ふむ、報酬と売却合わせて635cか。
ウマウマですなぁ。
・「後、出来たら銅鉱の加工を見学したいのですが、大丈夫でしょうか?」
・工房受付嬢
「勿論です、ライオットさんならいくらでも。
ところで、銅鉱の加工だと鍛治になってしまいますが大丈夫ですか?確か前は裁縫でしたよね?」
・「はい、色々と試してみたいので。」
・工房受付嬢
「そうですか、、、
わかりました。
では鍛治担当の方を呼んできます。」
今日は時間指定なしですぐに教えてくれるんだ。
ありがたやぁ。
・ギルド鍛冶担当・ドンク
「よう、ライオット。
俺が鍛治担当のドンクだ。
銅鉱の加工が知りたいらしいな。
俺に任せておけばすぐに作れるぜ?」
・「宜しくお願いしますドンクさん。」
・ドンク
「よし、早速始めよう。
やり方は裁縫と似た様なもんだ。
違うのは加工工程、鉱石を溶かすイメージだ。
魔力変換の時に属性が違う事に気を付けろ。
風では溶けないから属性無しでやれば良い。
お前は裁縫が出来たから風属性だろう?
鍛治は向かないんだが、数をこなせばそれなりに完成させれる様になるだろう。」
・「ひとつの属性しか出来ないのですか?」
・ドンク
「あぁ、普通はそうだな。
人は生まれつき属性が備わっている。
稀に2つの属性を持つ奴もいるが、魔力が足りないから結局極めるのはひとつだけとなる。」
成る程、俺の場合は使えれば属性を覚えられるわけだからやってみなきゃわからないな。
・「一度、属性込みでやってみたいのですが、詳細をお願いしても宜しいですか?」
・ドンク
「おい、本気か?
2つも覚えてどうしようってんだ?
まあ、ライオットなら良いだろう。
普通ならキレるところなんだろうが、他ならぬお前の頼みなら聞かないわけにはいかねぇからな。」
何だかわからないが教えて貰えるのはありがたい
・ドンク
「いいか、属性は火だ。
イメージは焼くのではなく溶かす程の高熱を思い描く事だ。
そして、溶けて来たら形を整えて一気に熱を奪う
熱を奪う瞬間が重要だ。
熱を魔力に戻して拡散させる事。
熱い魔力を体内に戻すとダメージを受けるからな
周囲に飛ばせば良い。
完成品はコレだ、銅のインゴット。
そして火属性の魔力の質がこれだ。
お前に直接流してやる、、、
どうだ?わかるか?
、、、やってみろ。」
銅鉱を3個渡される。
成る程、3個で1つのインゴットを作るのか。
若しくは質量で個数が変わったりするのか。
ドンクさんの火属性の質は大体理解した。
とりあえずやってみよう。
・「行きます。」
イメージ、完成品、作業工程、魔力の変換。
イメージは、溶鉱炉だ。
鉄を溶かす程の高熱の炉を思い浮かべろ。
・お、おい、ライオット。
お前、属性風じゃないのか?
何か言われてる気がするが今は集中だ
・「溶鉱炉に銅鉱を入れて溶かすイメージ、
炎を銅鉱にぶつける。」
銅鉱が溶けはじめた。
俺はゆっくりとインゴットの形に成形していく。
・「ここで、熱を魔力に変換しながら拡散する。
一気に行くぞ!」
パシュ
・炎魔法を獲得しました。
・鍛治スキルを取得しました。
・「出来た!
出来ましたよ、ドンクさん。」
・ドンク
「おいおいおい、マジか、
ライオット、お前本当になにもんだ?
コイツはスゲー。
おい、おーい、サリーヌ来てくれー。」
ドンクさんは大声でサリーヌさんを呼ぶ。
すると他の職人さん達や受付嬢までやって来た。
受付の仕事大丈夫ですか?
・サリーヌ
「どうしたのドンク?」
・ドンク
「どうしたもこうしたもねえぞ。
見た方が早いか、、、
悪いがもう一度インゴットを作って見てくれ。」
・「はい、では行きます。」
俺はさっきと同じ様に作り出す。
パシュ
やっぱり属性を合わせると成功率が跳ね上がるね
・サリーヌ
「うそ!ライオットちゃん風属性じゃなかったの?
いえ、糸を作る時は確かに風属性を使ってたわ。
まさか、2属性持ちなの?」
・「えっと、、、、
出来ちゃった、テヘ。」
・サリーヌ
「出来ちゃったじゃ無いわよ!
ホントに貴方には驚かされてばかりだわ。
やっぱり職人になりなさいよ。」
周りの職人さんも同意している。
いやいや、色々覚えて強くなりたいんですよ。
・「まだまだ冒険者でいたいっす!
これからまた採石場に行って採掘して来るのです」
・サリーヌ
「ふぅ、もう何も言えないわ。
仕方ない、アタシもドンクも良い弟子を持ったと思う事にするわ。」
・「何だか申し訳ないです。
でも、まだまだ覚える予定なので!
その時は宜しくお願いします。」
俺はそう言って工房を後にした。
工房では職人達が呆然としている。
・ドンク
「サリーヌよ、俺の耳がおかしく無ければ、
まだまだ覚えるって言ってたよな。」
・サリーヌ
「言ってたわね。
あの子がどこまで出来るか楽しみじゃない
前にも言ったけど、アタシ達はあの子をしっかりと導いてあげましょう。」
・ドンク
「そうだな。
楽しみな奴が弟子になったぜ。
他の奴らもしっかり教えてやってくれよ。」
次は俺だ、いや俺だと工房内はライオットの話で持ちきりになっていた。
工房を後にした俺は武器屋に向かって行た
属性加工を覚えてから少し考えていた事を実行に移そうと考えたからだ。
・「さて、お目当ての物はあるかな。」
武器屋に入っていく。
・武器屋
「らっしゃい。
どんな武器をお探しで?」
凄い強そうなオヤジさんが話しかけて来た。
・「えっと、籠手を探しています。
体術用のグローブでも良いですが。」
・武器屋
「体術使いか。
そっちの棚の裏にある。
勝手に好きなのを選んで持って来な。」
素っ気無いな〜。
商売する気あるのだろうか?
とりあえず棚の裏に向う。
・「ふむ、解らん。
どうしよう、値段と見た目で適当に選ぶか。
オヤジさんに聞くの怖いしな。
試したいだけだし、安価なやつで良いか。」
俺は軽めの皮グローブを選んだ。
勿論、拳の打撃面に金属が入っているやつ。
殴った手が痛かったら意味ないしね。
俺はグローブをカウンターに持っていった。
・「すみません、
このグローブ下さいな。」
・武器屋
「ちっ、貧乏人が。
そいつは250cだ。
鐚一文まけねえからな。」
いきなり喧嘩腰で超怖いよ。
さっさと買って帰ろう。
・「はい、250cです。」
・武器屋
「っは!
返品は受け付けてねぇからな。」
武器屋を後にする。
・「最後まで態度が悪い店員さんだったな。
とりあえず目的の物も買えたな。
採石場まで戻って検証と採掘だ。」
俺は採石場まで走りはじめた。
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