番外編2バレンタインデー
バレンタインデー。
俺が学校に着いて、教室に入ると楠木乃が小さい箱を渡してきた。ラッピングされていた。
「くっきー、ありがとう」
俺は彼女の頭を撫でる。
彼女は照れていた。
昼休み、牧さんと昼食を食べていると、チョコをもらった。彼女の手づくりチョコで、その場で食べてほしいと言われ俺はチョコを口にいれた。美味しかった。形もよかった。
放課後になり、体育館の前で野原麻生からもチョコをもらった。俺に渡すとき、彼女が想いを伝えてきた。内容は、俺のことが好きで、もっと話したいとのことだった。チョコは本命と言われた。俺は彼女の想いに気付かなかった。
彼女の姿が見えなくなったときに、牧さんが駆け寄ってくる。
「瀬尾君、あの子は誰」
「野原麻生さん。たぶん春香知ってると思うけど、春香に断りの連絡をいれた日に会ったと思うけど」
「うーん、ああぁ。あの子かな、可愛い声の」
俺は牧さんと手を繋いで、家に帰る。
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