◇第46話◇真夜中、長いヒトリゴト
明日、というか、もう今日になるけど、午前中から下の二人を連れて、街へと久々に出かける予定。
木・金と約束通り学校頑張ったご褒美。
お兄ちゃんは友達と約束があるとかで今回は不参加。
わたしの風邪は、なかなか治りきれずに体調はあんまり良くない。
けど、学校から帰ってくるなり
「明日の朝は、ご飯食べないで思いっきりラーメン食べる!」と
宣言した末っ子や
「100均で3つまでだけ買いたいもの買っていい?」と
聞いてくる次男を見てると
いかに楽しみにしてるかわかるから、約束果たす為に頑張らねばと思う。
人様からみればしょぼくても、我が家では特別なイベントなのだ。
◆
ここ暫くは色々あって、大切なひと達に心配をかけてばかり。
申し訳なく思いつつも、気持ちに甘えさせてもらってる。
わたしのトモダチ=大切なひとたちは、そんなに多くない。
ネットの世界で出会って、そこからリアルな存在になっていった人達も、かなりいる。
ネットの良さは最初に余分なもの全部とっぱらった心と心から始められて、だからこそ深く話ができるところだと思っている。
とはいえ、その匿名性は諸刃の剣なので、まず慎重であることが必要で、前提なのだけれども。
◆◆◆
此処にも書いたことがあるが、もう数年前に学生時代からのリアル親友だった人から絶縁宣言されたことがある。
わたしが彼女への連絡を怠ってしまっていたことが根本的な原因の一つにあったのだけど、改めて思い返すと、彼女は彼女の中にいる ” 彼女から見たあるべき姿のわたし ” から ” 現実のわたし ” が外れていくのが我慢ならなかったのかもしれないなと思う。
わたしにも闇や歪みもあるということを、あれだけの長い付き合いの中でも、わかってもらえてなかった。いや、わかっていても許せなかったのかもしれない。
当時は、ものすごいショックを受けたし、やっぱり思い出せば心は痛むけど、結局、彼女の考える親友の定義と、わたしのそれが違っていたのかもしれないと今になってそう思ったりする。
人の心や気持ちは複雑で説明できないことばかりだ。納得していたはずのことでも不意に思い出して、あれこれ考えたり……。
◆◆◆
立場や状況は人それぞれ。
違ってて当たり前だし、そこにどっちの方が……ということはない。
例えば、もっと過酷な中を生きてる人もいるんだからとか言われたって、自分が辛いと思えば辛い。
だってそうでしょう。辛さとか苦しさとかは主観の問題。
つつかれると弱い部分は、みんな違う。
それがわからないひとは苦手。
自分の正義とか常識とかを持つことは自分自身を形作る為に必要なことであると思うけど、それだけに縛られていたら大切なものを見失ってしまう気がする。
なんて……これもわたしの主観でしかないけど。
自信を持つことは悪いことじゃないだろうし、わたしみたいな人間からすれば、そこまで言い切れる迷い無き自信が羨ましくもある。
そういうふうに生きれたら、もっと楽だったんじゃないかなと思うから。
だけど、そういうひととは、やっぱりトモダチにはなれないだろうなとも思う。
闇を抱えて初めて感じることのできる光もあるから。
◆◆◆
今のわたしは昔の親友だった彼女から見たら、面影もないくらいにヘッポコへタレで縁を切って正解だったくらいの人間かもしれない。
でも、わたしはあの頃のわたしよりも、今のわたしの方が少なくとも好きだ。
そんな、ご大層に宣言するようなことじゃないんだけど。
傷つけられるのは本意ではないし、痛いものは痛いので嫌だ。
そんなの何回だって慣れるわけもないので、臆病者に磨きがかかるくらい。
それと自分が全然人を傷つけてないとも思わない。思えない。
無意識に放った言葉が矢になっていないなんて言い切れるほどの自信家には未だなれない。
きっと死ぬまで試行錯誤・五里霧中・四苦八苦し続けるんだろう。
グルグルと思考の海を迷いながら。
◆◆◆
また、えらく長い日記になってしまった。
こんなあっちこっちに思考が飛ぶような、まとまりのないヒトリゴト日記をここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます。
相変わらずっていえば、ほんとに相変わらずですが、
それでも
あなたが、キミが、
思考の海底に沈んで一時機能停止してる、このわたしの手を離さないでいてくれているように、わたしもその手をしっかりと握り締めていたいと思ってます。
忘れないで。
◆◆◆
” トモダチからトモダチへ
どんなときでも 君が好きです
どんな君でも 僕は好きです ”
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
*この頃のこと*
この頃からしたら、子供達は大きくなったし、わたしは歳をとったけれど、わたしの根本的な想いは変わってないなぁと思います。
親友だった彼女のことを、ここでもまた書いてる(苦笑)
引きずってはいるのだろうなと思います。
でも、それでいいんだろうなとも。
苦くても忘れてはいけないことはあるし、それが自戒にもなるし。考えるキッカケにもなる。
そんなことを思っている10数年後の夜です。
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