*夏*梅雨から晩夏の頃のこと

◇第1話◇障子の破れ目から見える月

 今日は疲れと体調の悪さがピークにきていて……。

 朝 子供達を学校に送り出した後は、ひたすら倒れこむように昏々と眠り続けた。


 一度起きたのは昼過ぎ。

 氷水飲んで、残ってたオニギリを一つ食べてからまた昏々と眠った。

 起きたのは帰ってきた子供のチャイムで。


 まだ頭は、ぼーっとしつつ、でもお陰でだいぶ楽になった。


 掃除・洗濯、今日はお休み。料理手抜き。

 許せ子供らよ。こんな日もあるさ(強引に納得させてる)


 さて、真夜中に。


 いつも通り、内職仕事の続き。

 でも、時々休んではこうして日記書いたり、トモダチに長いメールしたりしながら。


 不思議とこういうのは疲れてても別、楽しい時間。

 それでココロの休憩取らせて貰ってる。感謝。


 ◆◆◆


 ここまで書いてたらば 末っ子が寝ぼけて起きてきた。

 一緒に、もう一度布団へ。

 横に添い寝してやりながら

「このまま寝ちゃうとマズイから気をつけなきゃ~」

 とか心の中で思った……思った……のは

 覚えてる……ん……だ……けど…………ZZZZZZZZZZZZZZ……………………


 ◆◆◆


 気がついたら日付は変わって既にAM5:00過ぎ。ガーン!!


 朝じゃん!!!!!(泣)

 どーしよ~と飛び起きPCの前で日記の続き書いてる次第。

(その前に仕事の続きしろってか)

 いいもん。昨日は夜、ああして寝たから、もう少しだけ仕事したら朝の用意してetc……

 それから 子供ら送り出した後で集中して仕事するもんね(決意) 


 ◆◆◆


 そういえば昨夜、子供らを寝かしつけてる時に末っ子が

「電気を全部消して真っ暗にして」

 っていうから、いつも小さな豆電球付けたまま寝るのに珍しいな~って思った。


 どうして?って聞いてみたら、布団で横になったまま

「こうしてたら障子の破れ目から外のお月様が見えるんだよ。お月様みてたら、なんか安心するの」

 って言った。


 そういえばホントに、この位置からだと障子の破れ目から、柔らかな明かり。

 小さくみえるのは、お月様。


 ああ……そうだねぇ……優しい明かり、なんだか安心するねぇ。

 お母さんも、月、大好きだ。


 きっと、この障子の破れ目がなきゃ気がつかなかった小さなご褒美。

 引っ越して早々に寝相の悪さにより、蹴破ってくれたキミに感謝?(笑)


 でもこんなふうにきっと。

 そうならなきゃわからないもの、見つけられないこと、気づかないこと、沢山あるよね。


 回り道、迷い道…こけつまろびつ……。 

 不器用だけど、それもいいのかもしれない。


 柔らかな髪の感触。

 小さな頭に腕枕しながら障子の破れ目から見えるお月様は……


 うん。


 とってもとっても、優しくて……綺麗だったよ……。


 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


*この頃のこと*


末っ子も次男も小学校低学年。

わたしは家で内職をしていました。

夫が亡くなってから数年経った頃。


次男と末っ子はまだ甘えん坊で、わたしが真ん中に寝て、左右に腕枕してたなぁ。

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